G・TEC 刈谷高校1位が出ました!

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雑談

これはすごい!

 

 

いや・・・、これはもう圧巻ですね。

凄すぎる・・・。

 

CEFR-JがB2ってこれ・・・山口と同じくらいです(苦笑)(※なお、都築先生はCです)。

 

 

こんにちは!

 

今回ご紹介させていただいたのは、刈谷高校の2年生の塾生の女の子なのですが、正直言ってこの結果は当塾の力ではありません。

当塾に通っていなくても、彼女はきっと同じ結果を出していたことでしょう。

 

ちなみにCEFR-JがB2となると、英検に換算すると準1級くらいということになります。

 

さて、そんな彼女ですが、こと英語に関して言えばやることはなさそうなのですが、実はあります。

 

受験英語ってやつですね・・・。

 

あとご本人がニガテとしている国語も強化して行く必要がありますが、残りの400日強という時間と彼女の志望校のことを考えれば充分に対策を取っていくことができます。

 

山口の課題は、今ある彼女の英語力を全く落とさずに、受験英語も磨き上げていくこと。

 

日本の大学受験というの奇々怪々なことに、ほとんどの国公立大学が、『下線部を日本語に訳しなさい。』という問題を出題します。

 

これ、本当に無駄なんですね。

英語というのはみなさんもご存知の通り、ほとんどの文章が『SV+何か』という構造を取っていて、『S 何か 何か 何か V』という構造の日本語とは全てが違うので、『英語を日本語に戻す』という作業は本当にナンセンスなんです。

 

 

断っておきますが、だからといって山口は受験英語を否定しているわけではありません。

 

 

日本に生まれて、日本語で育った中高生諸君は、しっかりと受験英語を学ぶ必要があると山口は考えています。

その上で、日本語と英語の構造の違いをしっかりと認識してもらい、日本語能力もしっかりと維持しながら英語力を養っていく必要があると思っています。

 

しかし彼女の場合、すでに英語を英語のままに、思考することも読むことも聞くことも書くこともできているので、そんな彼女に英語を無理やり日本語に戻す作業を強要することは、彼女の英語力を下げさせてしまいかねないのです。

 

本当に何度も申し上げますが、『日本語や国語が必要ない!』なんて言ってるわけではないですよ!

山口の専門は国語ですしね!

 

でも山口の国語の指導を受けたから、彼女の英語の良いところがそがれてしまった・・・なんてことは万が一にもあってはならないので、必ず英語も国語も今以上になるように、全力でサポートしていきます。

 

 

 

【単語はやっぱり大切】

 

さて、『英語を英語のままに理解する』と少しだけ触れましたが、これはいったいどういうことでしょうか?

 

例えばです。

次のような英文があったらみなさんはどう訳しますか??

 

“I commited the map to my capable memory.”(原文を少しいじってます)。

 

これは山口が大好きなアメリカ長編ドラマ、『プリズンブレイク』でティーバッグという悪役が言うセリフです。

 

ちなみに”commit”という単語は当然全ての受験単語帳に載っています。

そこで例えばターゲットを見てみると・・・

「・・・に献身する、深く関わる、罪などを犯す」なんて書いているわけですが、当然上の文章ではどの訳をあてがっても不自然になります。

 

ちなみにこの英文はセリフだと、『その地図ならオレ様の素晴らしい記憶力にインプットしちまったからよ。』となっており、『献身する』だの『深く関わる』だのはどこにも見当たりません。

 

ただ英語には100%ではありませんが一定の法則があります。

 

『動詞 A to B』の形を取っていたら、何となく『AをBに当てはめる』でいけてしまいます。

 

同様の形を取る動詞は”apply””condemn””attribute””owe””ascribe””credit”・・・などなど多数あります。

しかしながら、受験生にとっては”apply”という動詞は『~に申し込む』という意味でしょうし、”condemn”は『~を責める』という意味でしょう。

 

実際にどの単語帳を手にとってもそのように記載されています。

 

ただし”apply”という単語が『~に申し込む』という意味になるのは飽くまでも”apply for”と前置詞を伴ったときだけです。

上に挙げた動詞の一つ、”attribute”にしても、ターゲットには『AをBに帰する』なんて書いてあるわけですが、そもそも『AをBに帰する』という日本語が良く分かりません。

 

だから上に挙げた単語というのは、もちろん意味を正確に覚えることも肝要ですが、膨大な長文の中で出現したときは、何となくで読んでいく力も求められます。

 

例えば次の文章、動詞”apply”に注目してみましょう。

 

“At the heart of the enviromental issue is the basic question of how we apply the knowledge that science and technology make available to us to the decisions which will determine our future .”

 

全体に長くそれなりに読むのが大変な文章ではありますが、この文章は精読はもちろんのこと、”apply”を申し込むと訳した瞬間に大けがをしてしまいます。

 

そもそも”apply for”とは書いていないわけですから、『申し込む』という訳になるわけがない。

 

見ると大分離れた場所に前置詞“to”があるので、これで初めて”apply A to B”=『AをBに当てはめる』と訳せばよいことが分かります(ちなみに模範解答には『AをBに適用する』と書いてありますが、正直どちらでもよいです)。

 

感覚的に『動詞A to B』は『AをBに当てはめる感覚なんだ』と思っておけば、いくらでも応用できますね。

 

ちなみに文法的な詳細は割愛しますが、模範解答の訳は【環境問題の核心には、科学と技術によって私たちが使えるようになった知識、私たちの未来を決定するであろう決断にどのように適用するか、という基本的な問題がある。】

 

 

さて、ここでもう一度プリズンブレイクのティーバッグのセリフに戻ります。

“I commited the map to my capable memory.”

 

『その地図ならオレ様の素晴らしい記憶力にインプットしちまったからよ。』

 

『地図を記憶にあてはめた』んですね。

 

話が長くなりましたが、今回ご紹介させていただいた刈谷高校の塾生は、こういうことを自然にできているのです。

 

これはすごいことですね。

 

 

・・・で、誤解のないようにお伝えしておきますが、だからといって単語の勉強をやらなくていいという話ではありません。

 

よく学校の先生が言う、『単語は文脈から類推するんだ!』みたいなのを真に受けて、『単語は覚えなくてもよい』と歪曲解釈する受験生諸君がいますがそんなわけないじゃん

 

ターゲットならターゲット、DuoならDuo、シス単ならシス単、鉄録会なら鉄録会で何でもいいんですが、そんなの当たり前に全部覚えた上で、どうしても分からない単語が出てきたときに、類推したり、無視したりするのです。

 

断言しますが、単語帳1冊もろくに覚えられないのであれば、受験英語で合格点なんて取れませんし、ましてネイティブとの意思疎通なんてはかれません。

 

今回取り上げたティーバッグのセリフだって実際には、

 

『コミディー ズマァッ タァマイ ケイパヴォメモリー』くらいにしか聞こえませんし、もちろん面と向かって話すのであれば、いちいち頭の中で”I commited the map to my capable memory.”を再生して、日本語に戻すという作業をやらなくてはなりません。

 

 

・・・なんて書くと、『そんな大変なことできないよ!』と思うかもしれませんが、しっかりと時間をかけて、一生懸命努力すれば必ずできます。

 

そのためには、少なくとも言語の要となる単語程度はブツクサ言わずに覚えるしかありません。

 

もしこれが日本語なら、分からない表現は多少無視しても何とか読めてしまいます。

 

例えば、『理不尽な要求を唯々諾々と受け入れるしかなかった。』

 

なんて日本語があったとき、ほとんどのみなさんは『唯々諾々』という副詞は分からないと思います。

それでもこの文章、『唯々諾々』を除いても何となくの日本語は分かりますよね?

 

ただしこれが分かるのは、みなさんが日本語の基礎を築き上げているからです。

『理不尽な』や『受け入れるしかなかった』というニュアンスから、『唯々諾々=ネガティブな副詞』と解釈しているにすぎませんし、実際にそれでいいと思います(なお、唯々諾々は『しぶしぶ』とか『反対せず』みたいなニュアンスです)。

 

しかしです。

仮にこの日本語を英語にすると、

“We had no choice but to embrace obediently the unreasoneble requirement.”

とでもなるのかもしれませんが、”have no coice but to”で『~する他はなかった』や”embrace”=『受け入れる、受諾する』が分からなければ手も足も出ません。

 

 

 

精読の基礎や英単語やイディオム、きちんとした文法の土台を築き上げて、その上で活きた英語を学んでください。

 

さて、今回紹介した塾生ですが、もちろんこと受験となれば課題はあるのですが、かなり計画は立てやすいです。

 

なぜならば、受験で最も時間と労力がかかると言われている英語で大きなアドバンテージを取っているのですから。

 

受験英語の習得には最低1,000時間、難関大なら1,500時間は必要となりますが、ここが大幅に削減できて、ニガテ教科に注力できるのです。

 

それでもご多分に漏れず、最後の瞬間まで手を緩めることはできません。

 

高校2年生諸君、みなさんはもう受験生です。

今年のセンター試験本番まであとたったの3ヵ月程度。

 

ということは、高校2年生のみなさんも、あと『1年と3ヵ月』しか時間は残されていません。

残りの時間をしっかりと俯瞰して、今の学習の量と質で本当に足りるのか、もう一度考えてみましょう。

 

 

※都築先生と山口の枠ですが、今年度は残り1枠ずつとなりました。

埋まり次第今年度は締め切りとさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

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