完全1対1と、1対2~3の準個別の違いについて

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教室長ブログ

よくご相談いただく内容なのですが、『完全1対1』と『1対2~3』の指導形態の違いについてお話させていただきます。

これについては時々ご紹介させていただいておりますが、どちらが優れていて、どちらかが劣っているという話ではありません。

それぞれにメリットがございますので、その点はよく熟慮いただいて今後の塾選びなどに役立てていただけたらと存じます。

 

 

そんなわけで今回は、完全に保護者様に向けたお話ですので、中高生諸君にとってはつまらない内容になると思いますので悪しからず。

 

さて、以前にも申し上げましたが、実は山口『1対3』の某大手塾で指導していたことがありました。

結論から言います。

ものすごく大変でした!(山口にとって)

 

 

その塾では『1対3で90分指導』という形態で指導していくわけですが、学年も実力も・・・もちろん性格も異なる3人を、同時に90分で指導するわけです。

3人の生徒は間仕切りされた机に3人並んで座っていて、その後ろから指導していくわけです。

 

 

Aくん (高校3年生 関関同立志望、積極的にどんどん質問ができる男の子)

Bくん (中学3年生 平均より下の成績で学習習慣がない男の子)

Cさん (中学1年生 控えめな性格で、自分からはなかなか質問ができない女の子)

 

 

この3人を同時に90分で指導、指導が終わったあとはまた違う3人組を指導するわけですが・・・。

学生であった山口には相当きつかった・・・というより、効果的な指導はできていなかったと思われます。

 

90分とは言っても、当然その時間は3人の生徒で分割されるため、実質の指導時間は30分ということになります。

もちろん指導だけではなく、その残りの60分の演習の課題も用意しなければなりませんし、もちろん次の登塾までの分の宿題も出してあげなければなりません。

 

 

そんなことは物理的に不可能なので、かなり早めに出勤して授業準備を始めなければなりませんでした。

その時の教室長に言われた言葉がかなり衝撃でした・・・。

 

『山口くん、君がやってることは勝手にやってることだから、うちとしてはその時間外の分にお給料は払えないんだよ。』

 

もちろんそんなことを求めてやっていたわけではありませんでしたが・・・すごくモチベーションが下がってしまったことを覚えています。

 

少し話が脱線しましたので、話を元に戻します。

 

 

さて、ではこの『1対3』という環境は果たして非効果的なのでしょうか?

もちろんそんなことはありません。

『1対3』でもグングン成績が上がる生徒はいました。

どんな生徒かというと、

 

1、積極的に質問ができる

2、ある程度自分の弱点を把握していて、演習の時間に真剣に弱点克服に取り組める

3、(その塾では自習スペースが利用できなかったので)自宅で最低でも2~3時間学習ができていた

 

この3点がしっかりとできている生徒は、しっかりと費用対効果と時間帯効果が出ていました。

『実際の指導の時間は30分 + 60分の演習』という形態なので、これは必然です。

30分でしっかりと指導内容を理解して、それを残りの60分間で能動的にアウトプットしていくことが生徒には求められます。

 

 

どの指導形態にもメリット、デメリットがあります。

 

例えば私たちのような完全1対1の塾では、1対1であるがゆえに生徒と講師の信頼関係はとても重要になります。

はっきり言ってしまえば、(この先生とはなんか合わないな・・・)と思った時点で、期待しているような効果は得られなくなってしまいます。

そのため当塾では『無料の体験授業』と『2週間無料体験』を用意しております。

その上で講師や教室の雰囲気を体験していただき、決めていただければよいと考えております。

 

 

塾選びは大切なお子様の一生を決めるとても大切な選択です。

個別、準個別、集団塾や映像授業、西尾市内だけでも本当に色んな塾があります。

ぜひ色んな塾の体験授業を受けて、その塾の責任者に気になることは全て質問して、お子様ともしっかりと話した上でご決断いただけたらと存じます。

 

本日も最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

 

 

 

 

 

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