中学生大歓迎です!(英語は絶対に成績が上がる教科です)

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保護者様へ

毎度毎度書かせていただいているブログが高等英語よりだからか、気づいたら当塾の塾生のウェイトが高校生比率が高くなりました。

 

しかしです!

 

英語に真剣に取り組むなら断然中学生からです。

 

いや、本当のところ若ければ若いほどいいと個人的には思います。

 

たま~にテレビのCMなどで、やたら流暢な幼児や小学校低学年のお子さんを見ることがありませんか??

 

小さな子供は吸収力が抜群に高く、聞いたものをそのままインプットしてアウトプットすることができます。

 

まだ日本語の習得も不充分ですからね。

 

文法も発音も意識せず、自然に覚えられるわけです。

先のブログで紹介した『小学校1年生で英検準1級に挑戦している女の子』もそういった背景があると思われます(もちろん、彼女の並々ならぬ努力が大前提にあることは言うまでもありません)。

 

 

 

そして逆に・・・。

 

 

 

残念ながら年を重ねれば重ねるほど、多言語の習得は難しくなっていきます。

 

山口は高校生が入塾してくるときに、必ずこの文章を訳してもらいます。

 

“It is difficult for me to study English.”

 

10人いたら間違いなく8~9人は、『私にとって英語を勉強するのは難しい。』と答えてくれるのですが、これははっきり×です。

 

でも公立の中学校や高校受験を対象とする集団塾では、間違いなく『for 人=人にとって』と教えるんですよね。

 

しかしながら高校に入ると『意味上の主語』という単元で、『中学校ではforは○○にとって、と教わっただろうけど、高校ではfor 人は[人が]と訳すように!』と指導されます。

 

ちなみに西尾市内では、西尾高校と西尾東高校ですでに確認済みです。

 

じゃあなぜ公立の中学校や、高校受験を対象とする集団塾で『for 人=人にとって』と訳すように教えられるのかというと、日本語としてはそちらの方が収まりがよく、なおかつ集団授業では全員が理解しやすいからです。

 

『私が英語を勉強するのは難しい。』

 

英語としてはこちらの表現が絶対に正しいのですが、日本語としてはちょっと(・・・???)な感じがしますよね。

 

だったらそのまま『私にとって英語を勉強するのは難しい。』と答えてもいいじゃない!となりそうですが、そうなると次の文章は訳せない・・・というか、記述の採点では間違いなく×になります。

 

“Children who find their parents afraid of bathing in a river can infer that the river is dangerous without having to test it out for themselves.(横浜市立大学)

『親がある川で水浴びをすることを恐れているのに気づいた子どもは、自分が試すまでもなく、その川が危険だと推測することができる。』

 

もちろん、ここで『自分にとって』と書いた瞬間に減点されますし、そもそもおそらく読んでいて違和感を感じるはずです。

 

次の文章も同様です。

 

“It’s always been common for some of those who have little money to try to pluck a little cash from those who happen to have some.”(埼玉大学)

お金をほとんど持っていない人の一部の人間が、たまたま多少お金を持っている人から少々のお金を奪おうとするのは、常によくあることだ。』

 

もちろんここでも、『お金をほとんど持っていない一部の人間にとって』と訳してしまうとアウトです。

 

 

いや、でもそれならそれで、高校に入ってから覚えなおせばいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、実際に学習しているものにとってこれほど無駄かつ混乱させるものはありません。

 

最初から『意味上の主語は【~が】と訳す』と教わっていれば済んでしまう話なのです。

 

しかも、悪いクセというものは長い時間をかけてしみついたものほど抜けません。

 

高校3年生になって入塾してきた生徒にこの話をしても、頭にクエスチョンマークが浮かんだ状態がしばらくは続きます。

 

 

そして今回はたまたま『意味上の主語』の話をさせていただきましたが、こんなのは氷山の一角で、高校受験英語と大学受験英語でまったく違うものはいくらでもあります。

 

もちろん、汎用性が高く正しいのは『大学受験英語』です。

 

じゃあなぜ高校受験英語で最初から正しく学ばないのかというと、公立中学校や集団塾というのは、『非常によくできる優等生』もいれば、『そもそも勉強がニガテな勉強嫌いの子』が同じ空間に40人いるわけです。

 

この40人が同時に学習して、6割方の生徒が理解できるような授業をしなければならないのですから、事情としてはやむを得ないのです。

 

でも、正直なところ、しっかりとマンツーマンで指導すれば、誰でも理解できる内容ばかりです。

 

だからこそ、中学生という早期の段階にこそ、正しいやり方で学習してほしいです。

 

 

本当に毎年毎年、(もっと早く来てくれていれば・・・)と思う受験生にたくさん遭遇します。

悪いことというのは、長く放置すればするほど、その毒性を強めていくものなのです。

 

基礎の段階で間違えて学習したものは、まったく応用できないばかりか誤った答えにすらなってしまうのです。

 

そうなると結局のところ、高校3年生という大詰めにきて、残り1年で済むはずなのに3年分の授業を受けて、結局お月謝も高くかかってしまった・・・なんてことも起こりえます。

 

何よりも学ぶ本人にとって、数年分をたったの1年で学習するというのはとてつもないストレスです。

 

中学生の保護者のみなさん。

 

誤った学習法で学んだ英語など、百害あって一利なしです。

高校受験はそれで充分突破できるでしょう。

大学進学を考えていないのであれば、従来通りの学習でも構いません。

 

しかし高校入学後の3年間のことを考えるならば、絶対に早期の段階で正しい学習法に切り替えるべきです。

 

 

 

 

 

 

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