読書習慣がある塾生の和訳(※中学生の女の子)
さて、引き続きもう少しだけ、読書が及ぼす素晴らしい効果についてお話させてください。
その前に、先に申し上げておきますが…、
『3年で300冊ってもう絶望しかないやん…』
と思っている中高生のみなさん、まだまだ全然間に合いますよ!
みなさんがスマホをいじくっている30分なり1時間なりを読書に充てればいいんです。
もしそれができない、その程度の読書で何か効果が出るとは思えない、と思う高校生は、英語と現代文を捨てればいいだけです。
その分、数学を頑張る、日本史などの単純暗記教科を頑張る、記述が一切ない大学を受験するなど方向性を変えれば大丈夫です。
ただ山口が見ている限りですが、石川先生や黒野先生、篠原先生などはかなり読解力が高い・・・というか、あの文章題ってかなり読解力が求められると思うのですが・・・。
【もう一例、読書をしている中学生が書いた和訳文章を紹介します】
先に申し上げておきますと、こちらの女の子も先月入塾したばかりですので、彼女が書いた文章に当塾は一切関与しておりません。
本当にびっくりすると思います。
(※字がきれいすぎる!)
まず英文はこちらですね。
Urban legends are usually passed on from story-teller to listener as factual accounts, with seemingly trustworthy sources, warranted by some
reliable close acquaintance.(早稲田大学)
彼女の和訳文『都市伝説はたいてい事実に基づいた説明として語り手から聞き手へと語り継がれます。それは一見信頼できる情報源であり、信頼できる親しい知人によって保証されます。』
正直日本語の文章としては完璧だと思います。
修正する点があるとすれば、『付帯状況のwith』のみ若干取り違えてしまったかな?というところだけですね。
ここで特筆すべきは、とにかく日本語の文章が素晴らしいということ。
念を押しておきますが、彼女は普通に西尾中学校に通う3年生の女の子で、この和訳文も山口は一切手ほどきはしておりません。
本当にまったく何も教えていない状態で、この日本語の文章が書けているのです。
先日紹介した中学2年生の男の子にしてもそうなのですが、 二人とも英文法が分からなくても、それまでに培ってきた読書量で、すなわち読解力と自信の脳内にため込んできたたくさんの文章表現を引っ張り出してきて、このような素晴らしい文章が書けているのです。
当然、英文を読んでこれだけの日本語の文章が書けているのですから、英文法の理解もものすごく速いです。
控えめに言っても、3倍のスピードで授業が進んでおります。
また二人に共通しているのは、『山口の英単語や英作文の課題を100%でこなしてくる』ということ。
おそらくはこれも読書の恩恵だと思われます。
とにかく、活字慣れしているので文字を消化するスピードと精度が桁違いなのです(※正直アラフィフの山口では太刀打ちできません)。
本当にしつこいようですが、こちらの2名のお母様からお伺いしている共通点は、『とにかく読書量が桁違いである』ということ。
そしてその恩恵は、公立高校入試、とりわけ愛知県のオールマークの試験では体感することができません。
本当に乱暴なことを言いますが、『サ〇ルさんや野〇塾さんにいって、膨大な量の演習をこなしていれば何とか乗り切れる』、それが愛知県の公立高校入試です。
もちろん、それが悪いと言いたいわけではありません。
仮に当塾の最終ゴールが『とりあえず愛知県の公立高校入試を何とかすること』ならば、まったく同じことをやります。
そしてこれも何度も申し上げておりますが、『読書の習慣が無くても成績優秀な中高生』はいます。
いいんです、本を読まなくても第一志望の判定がA判定B判定なら。
それでうまくいっているのであれば、やり方を変える必要なんてありません。
しかしながら
・第一志望がC判定未満
・現代文や英語の成績が芳しくない
・読書の習慣がない
・スマホも普通に触っている
・だけど第一志望にはなんとしても行きたい
というのであれば、君のスマホタイムを読書に充てても損をすることはありません。
そしてこれからもそんな悩める塾生諸君に、『頑張って毎日本を読もう!』と声をかけますが、実際に読むのかどうかは君が決めればいいです。
ただ残念ながら本を読まなかった場合、半年後、一年後、二年後にやってくる結果が破滅的だった場合、一切の責任は取れないし取るつもりもない、ということははっきりとお伝えしておきます。
文字を読む習慣もなしに、文章を読解し、なおかつ英文を読んで記述力も身につけたい、そんなのムシが良すぎると思いませんか??