うちの塾生(高校2年生女の子)が書いたものすごい和訳(※英語の偏差値80を超えてます)

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教室長ブログ

これは本当にたまげた・・・。


こんな和訳を高校生が書けるものなんですね。


お願いです!


彼女が書いた日本語の文章だけでも読んでほしいです!(※いつも長文ですみません)



なお、少し前に紹介しましたが、ネイティブチェック満点の英作文を8分で書き上げた高校2年生の女の子です。






今回は英文ではなく、日本語で度肝を抜いてくれたわけですが、まずは英文からご紹介いたします。





【11】 Just like a large library, the Internet has its advantages and its disadvantages. Researchers (in this case, students) need to know how to get around this enormous library, whom to ask for assistance, and the validity of the information they seek. Some of the information they collect will be accurate, up-to-date, and precise; other information will be out-of-date, incomplete, or in appropriate. ★ Just because it’s online doesn’t necessarily mean that the information is useful any more than a book being in a library means that that reference is needed or necessary to one’s search for information.



ちなみにこの文章、大学受験では出てきません(※東大・京大くらいならもしかしたら出るかも・・・くらいの難易度です)



余談ですが、当塾の塾生が圧倒的に英語に強いのは、東大や京大、早慶や医学部をはるかに超える超絶難易度の英文に取り組んでいるからです。



この英文に対して、彼女があっという間に書き上げた和訳がこちらでございます。




『巨大な図書館と同様に、インターネットには長所も短所もある。

研究者(この場合、生徒)は、この巨大な図書館でどのように①情報を手に入れるか?誰に助けを求めるのか、そして追究する情報の信憑性を知る必要がある。

集める情報の中には、正確で最新、かつ精密なものもあれば、古くなったり、不完全だったり、不適切なものもある。

オンラインだからといって、必ずしも情報が図書館にあるどの本よりも使いやすいとは限らず、②図書館に本があるからといって、その参考資料が情報検索に必要であるとは限らない。』






すごい・・・。



凄すぎるよ!うちの塾生は!!(とにかく自慢したい)






彼女が書いた英文は、2カ所だけ間違いがありますが、それは大した問題ではありません。


その間違いとは、所詮英単語や文法の問題ですので、少し指摘すればすぐに修正できますので。



彼女が素晴らしいのは、高校2年生にして、これだけの素晴らしい日本語の文章が書けている、ということです(※もちろん、漢字もきちんと書けていますね)。



さらに彼女の名誉のために言わせていただくならば、彼女が本気で書いた字はものすごい達筆です。



今回は限られた時間の中で、慌てて書いたので、いつもほどの丁寧さは維持できなかったようですね。




そしてここにこそ、私が普段強く主張している点でもあります。



『きちんとした日本語をマスターできていなければ、英語なんて理解できるわけがない』


だから普段から読書を薦め、公立高校入試がオールマークになった今でも、中学生のみなさんにきちんと日本語の文章や英文を書くことの大切さを伝え続けています。



その努力の結晶が、彼女が書いた英文であったり、美しい日本語の文章なのです。





小手先の英会話では、難解な大学受験の英語には対応できません。


また、読み、書くことの大切さを伝えてくれない学校や塾の指導では、記述力が向上することはありません。



そして、もちろん彼女の素直な性格、弛まぬ不断の努力があってこそのこの結果なのですが、お父様お母様の日ごろのお声掛けやご指導の賜物だと確信しております。



小さい頃から本を読んだり、日本語の文章を理解し書く習慣は、親御様の躾と教育あってのものですので。


当塾の力ではありません。



そんなわけでま~・・・、嬉しいことに当塾には、偏差値が75を超えるような高校生がたくさんいるのですが、連日嬉しい悲鳴です。


もうみなさんのレベルについていくのが精いっぱいですよ。



本当に日々、楽しく切磋琢磨させていただいております。



私自身、素晴らしい塾生のみなさまに指導をさせていただくことで、一層学ぶことの楽しさや大切さを感じさせていただいています。



さてそんなわけで、今回の彼女の和訳で2つだけあった間違いを指摘させていただきます。


【11】 Just like a large library, the Internet has its advantages and its disadvantages. Researchers (in this case, students) need to know ①✖how to get around this enormous library, whom to ask for assistance, and the validity of the information they seek. Some of the information they collect will be accurate, up-to-date, and precise; other information will be out-of-date, incomplete, or in appropriate. ★ Just because it’s online ②✖doesn’t necessarily mean that the information is useful any more than a book being in a library means that that reference is needed or necessary to one’s search for information.



①これはただの単語の間違いです。

“get around”は自動詞なら(1)Sが動き回る (2)S≪噂など≫が広まる

他動詞なら(1)A≪問題など≫を回避する、(2)Sを立ち回る、という意味です。



②はかなり難しいです。

いわゆる『クジラ構文』という比較の文章なのですが、ここではその解説はいたしません(とんでもなく長くなってしまいますので)


一応、
(1)I can no speak French more than a monkey can.
『私は猿と”同じくらい”英語が話せない。』

もちろん、彼女レベルですとこれは普通に理解しています。


そしてこの(1)、次のように言い換えることができます。


(2)I can not speak French any more than a monkey can.



いわゆる、『no A more than ~』=『not A any more than ~』というやつなのですが、今回の英文では、”doesn’t”と書かれていたため、ついつい彼女も”not”に対する意識が薄れてしまったのではないかと思われます。


そして結構な距離が空いて、”any more than a book~”が出てきたため、うっかり見逃してしまったのだと思われます。




従って、この英文の正しい和訳は、

『ネットにあるからといってその情報が必ずしも有益であるとは限らない。それは、ある本が図書館にあるからといって、それが必要であるとは、あるいは、情報検索のために欠かせないものとなるとは限らないのと”同じことである”。』




詳細な説明は避けますが、クジラ構文の肝は、『できない者同士での比較である』という点にあります。


そのためはっきりと、『同じくらいできない』『同じくらい~ではない』、を訳出ししないと減点されます。



ただそれを差し引いても、彼女の和訳は厳しめに見積もっても80点は取れています。





そしてしつこいようですがさらに念を押させていただきます。



『毎日絶対に本を読んで、日本語(※数学含む)や英文を書く努力を怠らないこと!』



読み、書く力は、それを欠かさず継続することでしか培われません。



うちの塾生たちが記述模試に圧倒的に強いのは、すべてこれに起因するものです。



(※余談ですが、彼女は入塾してから3か月ほどで、大学受験レベルの英語は終わってしまいました。


全員に共通することですが、完全1対1ならば、そういったことも可能です。

もちろん、読み書きの土台が重要であることは言うまでもありません)

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