『名詞構文や無生物主語』(※偏差値65以上の大学を目指している受験生は必須の単元です)

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教室長ブログ

難関大受験生には必須・・・、とは言ったものの、実はほとんどの高校で指導されることはありません。


理由は簡単で、『偏差値が65を下回る大学ではあまり出題されないから』です。


偏差値65以上の大学を受験する層となると、各高校でもせいぜい5%、岡崎高校や刈谷高校でも30%くらいだと思われます。



そんなストライクゾーンが狭い単元をやるくらいなら、70%~90%を占める大多数に合わせた単元をしっかり指導すべきだと山口も思います。


とはいえ、当然難関大受験生で差がつくのはこういった難しい単元です。



誰もが正答するところで差はつきませんので、学校で習おうが習うまいが、難関大受験生はしっかりとフォローしておかなければなりません。



そういったわけで、以下はそういう難関大チャレンジャーだけがサラッと読んでくれればそれでいいです(※高校2~3年生のみ)








【山口がパッと作った駄文を訳せるでしょうか?】

① The invention by APPLE of iPhone was a breakthrough.

② The frustration of my homework irritated me.

③ A hint of how many children are addicted to their smartphone comes in this data.

④ The ease with which he solved this problem astonished us.

まず先に、この和訳を書いたらほとんど点にならないというダメな例を紹介いたします。


①✖『アップル社によるiPhoneの発明は飛躍的進歩だった。』

②✖『宿題の挫折が私をイライラさせた。』

③✖『どれくらいたくさんの子どもがスマホに依存しているのかというきっかけは、このデータから生じている。』

④✖『彼がこの問題を解いた簡単さが私を驚かせた。』



山口が書いた英文ですので、もちろん採点基準は山口にあります。

すべてほとんど点になりません。


山口の難関大コースを受講してくれている塾生はご存知の通り、私口癖は『それ、ツレにも同じように言うの??』、です。


例えば②の『宿題の挫折が私をイライラさせた。』などは、君の友人が聞いたら(・・・おいおいどうしたの??)と思われてしまうでしょうね。


君の友人が思うのであれば、採点者はなおのことそう思うでしょう。



上の和訳を全てリライトすると、

① The invention by APPLE of iPhone was a breakthrough.
①〇『アップル社がiPhoneを開発したことは飛躍的な進歩だった。』

② The frustration of my homework irritated me.

②〇『宿題がうまくいかなかったせいでイライラした。』

③ A hint of how many children are addicted to their smartphone comes in this data.

③〇『どれくらいたくさんの子どもたちがスマホに依存しているかは、このデータからある程度伺い知ることができる。』

④ The ease with which he solved this problem astonished us.

④〇『彼がこの問題をあまりにも簡単に解いてしまったので、私たちは驚いた。』



これが正しい訳で、英語独特の名詞構文や無生物主語に対する配慮がない記述解答は、すべて大幅減点を喰らうと心得てください。


難関大からすれば、『え?うちはこれ、さんざん過去問でも出してきたけど、君は対策してこなかったの??』程度にしか思ってくれません。




さて、大風呂敷を広げといてなんですが、この『名詞構文や無生物主語の解説』はここではしません。


もちろん、難関大チャレンジャーが取り組む単元ですので、ここで文章で説明しようとすると日が暮れてしまいます。


それに言うまでもありませんが、私はお月謝を払って当塾を選んでくれた塾生にしか説明する気はありません。



ここでみなさんに知ってほしかったのは、『超がつく難関大は、学校では習わないような難しい問題を出すということ』、そして『そこでこそ合否が決まる』ということです。



繰り返しますが、誰でも解けるような問題で差がつくことはありません。


そこはみんな取りますので。


超難関大を目指していて、山口が作った程度の駄文もうまく訳せなかった受験生は、当然難関大の難文に対応することは難しいと肝に銘じていただきたいです。


最後に、この名詞構文が超難関大学で出題されるとどれくらい難しいのかを紹介させていただきます。



Hence ①the strangeness to non-physicists of theory of relativity, ②the sense for many people that it is impossible for the forces of evolution to have brought about the astonishing and beautiful forms of the living world, and ③the apparent absurdity to most of the notion that the continents are ever so slowly floating about on the surface of the planet.



英語の偏差値が75を超える受験生ならお気づきになるかもしれませんが、この文章は文になっていません。



なんと大きな名詞のカタマリなのです。


和訳は『このため、相対性理論は物理学者以外には奇妙に思え、進化の力が驚くべき美しい生命体を生み出したというのはあり得ないという感覚を多くの人が抱いており、大陸が非常にゆっくりと地球の表面上を漂っているというような考えは、たいていの人には一見馬鹿げているように思えるわけだ。(北村一真先生和訳)』


①②③が巨大な名詞のカタマリになっているのですが、例えば①の”the strangeness to non-physicists of theory of relativity”を『相対性理論の非物理学者の奇妙さ』などと訳したらその瞬間にほとんど得点はもらえません。



灘高校や開成高校、そして刈谷高校や岡崎高校の上位陣が難関大の合格を勝ち取っていくのは、中学生の頃には高校生の内容を終わらせ、高校3年間では難関大の対策に取り組んでいるからです。


そして当塾の塾生が、京大や一橋、医学部などの超難関大の合格を勝ち取っていくのも同じ理由です。



逆に言えば、無策のままで公立中学校、公立高校で授業を受け続けても、難関大の対策は全くと言っていいほどできないということでもあります。




【英語をマスターするにはまず日本語から】

常々塾生のみなさんにはお伝えしていますが、本気で英語を何とかしようとするのであれば、まずは日本語です。


母語である日本語を疎かにして、異言語である英語をマスターできるわけがありません。


そして英会話などは受験英語には全く役に立ちません。


求められているものがあまりにも違い過ぎるからです。



日本語もろくに話せない英語ペラペラのネイティブスピーカーの指導を受けても、多少発音と耳が良くなる程度で、受験英語などの難解な英文を理解することは絶対にできません。


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