とても嬉しいお電話をいただきました
中学3年生、高校3年生のみなさん、私立高校と私立大学の受験がいよいよピークですね。
中学3年生は初めての受験という子がほとんどで、とても緊張していると思います。
どんなにいい判定が出ていたとしても、実際に結果を見るまでは不安で不安で仕方ないですよね。
だけど大丈夫。
うちの塾生のみなさんに限って言えば、君たちはどこの誰よりも頑張ってきたので負けるはずがない。
君たちが分からなかった問題は、心配しなくてもみんなできません。
もしダメだったとしても、命を取られるわけではありません。
挽回のチャンスなんてこの先いくらでもあります。
捲土重来、最後の最後まで諦めずに、今まで積み上げてきたものを全て出し切ってくださいね!
さて昨日ですが、そんな高校3年生の塾生の女の子お母様からお電話をいただきました。
もう本当にこちらが嬉しくなってしまうような感謝のお言葉をたくさんいただきました。
昨日が本命の入試だったのですが、何でも会心の出来だったらしく、8割は超えたとのこと。
・・・で本人が電話したかったらしいのですが、全てを出し尽くしたのでしょうか、体調を崩してしまったとのことで、お母様にお礼の電話をするようにお願いされたとのことでした。
いや~嬉しいですね!
この塾生の女の子は高校3年生の7月に入塾(つまり約半年前ですね)したのですが、実は縁あって、前塾でお世話させていただいた生徒だったのです。
・・・引き抜いたとかじゃないですからね!
実は山口が前塾を退職する前に彼女の方が先にやめてしまっていたのです。
・・・でそれから数年の時を経て、たまたま当塾のことを知ってくれたようで、夏休み前にお母様からお電話をいただいたのでした。
しかし入塾が決まった半年前ですが、なんとそのときの偏差値が・・・43しかなかったのです。
まあ最終的にそこから10以上偏差値が上がるわけなのですが、今だから言えます。
高校3年生の夏休みの時点で、第一志望に偏差値が10以上足りなければ、ほぼ可能性はありません。
高校1年生や2年生ならいくらでも挽回できるんです。
なぜなら一部を除いて、周りの誰も勉強していませんから。
当たり前の話ですが、偏差値というものはみなさんが取る点数よりも、周りが取る点数の方が重要なのです。
君が90点取っても、周りが全員100点取ったなら、君の偏差値は100%50を下回ります。
つまり・・・。
高校3年生の受験生なんて、ほっといてもみんな死に物狂いで勉強するわけですから、偏差値が下がることはあっても、上げるのはなかなか至難の業なのです。
浪人生たちもライバルに加わってきますからね。
勉強していない人間だらけの高校2年生の偏差値と、めちゃくちゃ勉強してくるライバルだらけになる高校3年生の偏差値はまったく別物なのです。
ですから彼女の入塾が決まったときも、はっきりとこう伝えました。
『100%英語の成績は上がるよ。』
『だけど毎日教室に来て、8時間勉強すること。あとターゲット1,900は隅から隅まで全部覚えること。』
この2点だけです。
あぁそしてもう一つ。
『偏差値はすぐには上がらないどころか、まったく変わらないかもしれない。だけど第一志望の合格点は取れるようにするから心配しないで。』とも伝えました。
理由は先ほどお伝えした通りです。
どんなに彼女が死に物狂いで勉強したとしても、周りも同じくらい勉強してくるんです。
むしろそれまで頑張ってきた子達の方が、伸び幅は大きい可能性の方が高いです。
かくして彼女は山口が言ったことを忠実に守って、夏休みはほぼ毎日教室に来て、夜はラストの22時まで一生懸命頑張ったのですが・・・。
何と9月の模試では偏差値が下がってしまいました。
前もって言っていたとはいえ、これは本当に辛かったと思います。
言われた通り、めちゃくちゃ勉強したのに、偏差値が上がるどころか下がってしまったのですから。
まあでも山口、絶対に最終的に上がるという確信は持っていたので、まったく不安はありませんでした(心配はしていましたが・・・)。
唯一不安材料があるとすれば、彼女の心が折られたときです。
(こんなに頑張ったのに・・・なんで上がるどころか下がっちゃうの??)と思ってもおかしくないですし、むしろそれが普通でしょう。
だけど彼女は諦めなかったんですね。
もう勝因はただそれだけです。
昨日もお母様から『先生のおかげで・・・』と言っていただきましたが、自分がやったことといえばがみがみプチプチ言い続けただけです(笑)。
あとはそれにめげずに、彼女が応えてそれ以上に頑張ったからですね。
ちなみにこの半年間で、ほぼゼロからスタートした彼女でしたが、ターゲットはほとんど暗記してしまいました。
それでも順風満帆というわけではなく、ついに最後の最後まで模試の英語の点数が100点を超えることはありませんでした。
ただ、こちらとしては彼女の第一志望の大学に合格するためだけの対策を取っていたので、それほど気にはしていませんでしたし、ご本人にも『センター試験はいい結果が出なくても気にしなくていいからね。』と伝えていました。
しかしながら嬉しい誤算で、センター試験本番で彼女は140点取ったのです。
本人の話を聞くと、それまでずーっと第一志望の私立の対策をやり続けていたから、センターの問題がすごく簡単に感じたとのことでした。
第一志望対策というのは詳細は割愛させていただきますが、その大学の入試の傾向を最低でも過去5年分、他学部も含めて傾向を調べ、彼女のその時点での学習進捗具合を常に確認しながら、間に合わなさそうな単元は捨てて、間に合いそうな部分を強化していきました。
例えばその大学ですと、『強調構文』『分詞構文』などは絶対に出題しないということが傾向から分かっていたので、そこはほとんどやりませんでした。
また他大学に比べて会話文のウェイトが非常に大きく、後は一般的な私立大学と同じで長文読解が合否に大きな影響を及ぼすことが分かっていたので、何度も何度も彼女に合わせて調整をかけながら指導を進めていきました。
過去問を一緒に解きながら、一問一問『なぜ間違えたのか??』をまとめたもの
(塾生はおなじみの)難文の精読。
生徒一人1人に合わせて、その子のために必要なものをまとめたカリキュラム
・・・まあでもです。
毎回毎回同じことを言っていますが、本人が頑張らなければどんなカリキュラムを組もうが、東〇のカリスマ講師がマンツーマンで指導をしようが、成績なんて上がるわけがありません。
今回だって、どんなに目に見える結果が出なくても、どんなに辛くて投げ出したいときでも、彼女が諦めずに最後の最後までやりきったから、本当に最後に花開いたのです。
今回は約半年というかなりタイトな計画でしたので、本当にギリギリの調整とカリキュラムになりましたが、予定通り・・・というよりも実のところ、予測していたものよりも素晴らしい結果を出してくれたと思います。
・・・ということで昨日お電話をいただいたわけなのですが、苦労も全て吹っ飛びますね。
実のところ、私たちは授業そのものよりも、準備の方が圧倒的に時間も労力もかかっているんです。
まあ楽しいから全然苦ではないのですが、それでもやっぱり嬉しいですね。
今は疲れ果てて少し休んでいると思いますので、また元気になったらぜひ教室に顔を出してほしいなと思います。
さあまだまだ受験は続きます!
私立大学や国公立大学、一部の私立高校と公立高校受験などはこれからがピークです。
あと少しですのでしっかりと体調は管理しながら、最後の最後まで諦めずに勉強してください。
最後の最後に見た単語が本当に入試に出たりするんです。
ぜひぜひ、みなさんが一番行きたい高校や大学に行きましょうね!