公立高校入試の英語は大チャンス!
今年の公立高校入試ですが、かなり大変でした。
例年問題の難易度は難化傾向にありまして、さすがに昨年で頭打ちかと思っていましたが、今年のものはさらに上回ってきましたね。
ただしこれは受験生にとっては大チャンスなのです。
平均が『80点』を超えるようなテストでは当然みなさんの優劣の差などつきませんし、逆にケアレスミスなどしようものなら致命傷になってしまいます。
ですから受験生のみなさんは、難しい問題が出題されたときこそ、心の中で(ラッキー!これでみなに差がつけられるぞ!)と思ってほしいのです(※個人的には勉強で勝ち負け云々の話はしたくないのですが、受験ですし塾ですし、こればっかりは仕方ないしですね)。
もちろん、正しい学習法で、正しい解答の仕方を身に着けていることが前提ですが。
話を元に戻しましょう。
愛知県の公立高校入試の英語は、実は難しい方です。
数学や理科などにも難問は含まれていますが、基礎問題が占めるウェイトも非常に大きく、最後の空間図形の問題と、思考力を問う問題を全て落としても、7割は正解できるように作られています。
しかしながら、英語はそうはいきません。
過去10年の平均点を見れば分かりますが、相対的に見た場合、5教科の中で平均点が最も低いのは英語です。
年によっては半分を下回っています。
この英語で8割以上得点出来たら大チャンスだと思いませんか??
当たり前の話ですが、得意教科で80点を90点にするよりも、ニガテで50点しか取れないものを80点にする方が簡単ですし、前者が『10点分の伸びしろ』しかないのに対して、後者はなんと『30点分の伸びしろ』があるのです。
では早速、このブログで紹介できる範囲で、英語の得点力を一気に上げる方法をお伝えします(※ただしブログでは限りがありますので、紹介できるのはごく一部だとご理解ください)。
まずは『返り読みを一切やめること』。
これにつきます。
もしも・・・もしも万が一ですが、学校や塾の先生が『英語は後ろから訳したほうがきれいな日本語になるぞ~』なんて言ってたら、それは一切無視しなければなりません。
例えばこれは実際の愛知県の公立高校入試問題の長文の中の一文です。
“I’m going to talk about some kinds of dogs working for disabled people.”
そう・・・割と長めの文章に見えますが、愛知県の公立高校入試だとこれくらいの文章が大問3の長文で『35~40文』ほど連続で出てきます。
理想はこれくらいの文章であれば、『5秒』で読解すること。
そうすれば一つの長文が3分で読めることになります。
事実3分で読めなければ、肝心の問題に時間と労力を割くことができませんので、正しい読解の仕方を身に着ける必要があります。
ちなみにこの文章、確かに後ろから訳すとすっきりとした日本語になります。
模範解答にはこう書いてあります。
『では、これから、身体に障害のある人々のために働いている種の犬に関して話をすることにしよう。』
もちろん日本語としては何の問題もなく、美しい文章ですよね。
でもこれってこういうことじゃないですか??
『では、これから、身体に障害のある人々のために(①for disabled people)働いている種の犬に関して(⓶about some kinds of dogs working )話をすることにしよう(③I’m going to talk about )。』
そう、日本語と英語は文の構造がまったく違うので、英語を日本語にしようとするならば、こうしてまったく逆のプロセスをたどらなければなりません。
でも当然のことながら、ネイティブスピーカー同士の会話で、『英語の語順を日本語の語順に置き換える』なんてことはやっているはずもなく、英語は英語の語順で聞いて、考えているのです。
だからみなさんもそのやり方をマスターしなければ、英文読解のスピードアップと正確さの向上は望めません。
先ほどの文章は正しく、
①I’m going to talk about(わたしは話そうと思っている・・・【何を??)】
⓶some kinds of dogs(ある種の犬について・・・【それはどんな??】)
③working for disabled people(働いている、障がいを抱えた人のために).
もちろん、日本語にどっぷり浸かってきた私たちには、最初はやりにくいかもしれませんが、心配はいりません。
一週間、早い子だとその日の内にできるようになります。
英語は日本語と違い、この語順しかないので、日本語であれこれ考えるのはナンセンス・・・というよりも、時間と思考の無駄遣いでしかありません。
最後にもう一つ一例を。
例えばこんな文章です。
“Children can think that the river is dangerous.”
これは中学2年生のときに学習した、『接続詞のthat』ですが、中学3年生のみなさんは簡単に訳せると思います(やくせなかったらもう一回接続詞の復習をしてくださいね!)
『子どもは、その川が危険であると考えることができる。』
※ちなみにchildrenは単数で訳してもOKです。
これはきれいな日本語ですね。
しかしこの文章、元々はこうなんです。
“Children can think that the river is dangerous.”
⇒”Children who find their parents afraid of bathing in a river can think that the river is dangerous without having to test it out for themselves.”
さすがに文字数的にこれの解説をするのはここでは割きますが、これを訳そうとしたら従来の返り読みでは、時間がかかるどころか誤読します。
正しい読解の仕方をマスターしていれば、こんな大変そうな文章も『5秒』で読めます。
ちなみみにきれいな日本語にするならば、『自分たちの両親が、川で水浴びをするのを恐れているのに気付いた子供は、わざわざそれを自分たちで試さなくても、その川が危険であると考えることができる。』
おもしろいことに、英語はすべて語順が決まっているので(倒置などの特殊な例を除く)、慣れると日本語を読むよりも速く読めるようになります。
さあ英語がニガテで、英語を得点源にしたいと思っている中学生のみなさん!
ぜひお気軽に体験授業を受けに来てくださいね!
心配しなくても英語は誰にでもマスターできる教科です。
ぜひ公立高校入試本番では、満点の22点を取りましょう!
ただし努力と時間は必要ですので、それだけは持って来てくださいね。
今日も1日頑張りましょう!