とある刈谷高校1年生のお話
昨日は体験授業でお越しいただきました二組のご家庭、並びに授業を受けてくれた塾生諸君、本当にありがとうございました。
体験授業でお越しいただいたお母様とお子様、本当はもっと時間を割いてお話するべきだったのですが、当塾の方針といたしまして、いかなる時も塾生ファーストですので、その点ご理解いただけますと幸甚に存じます。
昨日の山口ですが、
13時~ 高校2年生の授業
14時~ 高校3年生の授業
15時~ 体験授業(2時間)
17時~ 高校1年生の授業
18時~ 高校3年生の授業
19時~ 体験授業(2時間)
21時~ 保護者様面談
・・・といったトランプ大統領ばりの分刻みのスケジュールでした(笑)。
気が付いたら!
なんと教室に来た12時から塾を閉めた22:30分まで、食事はおろかトイレにすら行ってませんでした!
・・・なんてことを言うともう本当に毎日毎日多忙なのかという誤解を与えそうなので、はっきりと否定させていただきますが、普段は割とのんびり仕事させていただいています(ちなみに前職と比較して、単純な実働時間は半分くらいです。おかげさまでその分、自分の勉強と塾生諸君の授業準備などにじっくり取り組むことができています。本当に有意義に毎日過ごさせていただいています。)。
ですのでお電話やメールをいただいたときに、保護者のみな様から『忙しい所申し訳ないのですが・・・』とお気遣いのお言葉をいただきますが、まったく忙しくありませんのでご遠慮は無用にございます。
百歩譲って仮に忙しいのだとしても、それはこちらの事情であって、塾生諸君や保護者様に迷惑をかけていい理由にはなりません。
ですから遠慮なく、どんどんご連絡ご相談くださいませ。
なお、これから現生徒面談に入っていきますので、その際は普段抱えておられるお悩みや、当塾へのご要望など何でもお伝えいただけたらと存じます。
【とある刈谷高校1年生のお話】
忘れもしない、今からちょうど3年ほど前の話です。
え!
3年!?
彼が入塾してからもう3年近く経っていたことに本当にビックリしました。
彼がまだ中学1年生の頃、お父様とお母様、そして妹さんが一緒に教室に来てくださいまして、最初の面談をさせていただいたことを今でも覚えています。
もう本当に・・・。
当時の当塾といったら教室内ガラガラで(※ようやく口コミで塾生が増えだした頃でしたが、20名もいませんでした)、きっと最初の面談は不安な気持ちにさせてしまっていたのではないかと思います。
元々は某大手学習塾に通っていたのですが、当塾のような町の個人塾に転塾するのは大変な勇気が必要だったと思います。
あらためまして、当塾を選んでいただき、本当にありがとうございました。
当時のことを今でも覚えていますが、志望校は刈谷高校か西尾高校ということで、正直山口自身はどちらでもいいとは思っていたのですが安易に『じゃあ刈谷高校を目指しましょう。行けますから。』とお答えしたことを覚えています(※どちらも素晴らしい合格実績を持った進学校ですので、本当にどちらでもいいとは思っていました)。
もちろん、無責任にそうお答えしたわけではなく、ちゃんとした根拠を持って『彼は刈谷高校に合格できる』と確信を持ってはいたのですが、同時に一つの懸念も持っていました。
彼は刈谷高校には合格するだろうけど、必ず最初に刈谷高校の洗礼を受けるだろうなと。
お父様お母様、またご本人と話していて、なんとなく能力でこなしていて、努力の部分はもう少し欲しいなと感じていました。
ただこればっかりは、周りがとやかく言っても本人には分かりようがないので、実際に大きな壁にぶつかって実感するしかありません。
ですから当時、気の早い話ですが、お父様とお母様には『彼は多分刈谷高校には合格しますが、最初のテストは大変な目にあいます。本当に学年の後ろの方の成績を取ることになります。』とはっきりお伝えしていました。
でもそっちの方がいいと私個人は思っていました。
よく公立高校を選択する基準で、『上位の高校に行ってビリの方になるよりも、ランクを下げて上位をキープした方がよい』という論調を耳にすることがありますが、その真偽はさておき、山口個人は上位の高校に行くべきと考えています。
もちろん、ランクをあえて下げて、上位の成績をキープして指定校推薦を勝ち取るという戦略もあるにはありますが、そうじゃないなら自分の限界まで頑張るべきと考えます。
たかだか高校受験です。
その先の大学受験、そして長い人生を考えた時、中学生や高校生が早々に自分の能力や努力に見切りをつけて、志望校のランクを下げるなんてことはするべきではありません。
結果として、全力を尽くした結果で、第二志望や第三志望の高校や大学に行くことは、別に悪いことではありません。
また次のステージに向けて頑張ればいいだけの話です。
話が脱線しましたので元に戻します。
というわけで、山口としては大した思惑があったわけではなく、お父様お母様、何よりも彼の選択肢に刈谷高校があるのであれば、当然それを目指すべきと考えておりました。
今でも覚えていますが、いよいよ公立高校受験を控えた最後の冬の面談も、『刈谷高校には合格しますが、最初の試験だけは厳しい結果が出ます。でもそれは予定通りですので、気にしないでください。』とだけお父様とお母様にお伝えしました。
ついでに『でも英語は絶対に上位の成績が取れますのでご安心ください。』というのも付け足して。
かくして最初の彼の刈谷高校に入学してからの最初の中間テストの結果が返ってきました!
※もちろん本人の許可をいただいた上で使用しております。
予想はしていたけど厳しい!
さすが刈谷高校・・・。
山口が予想していたよりも厳しい結果ではありましたが、この洗礼は彼にとっては必要不可欠のものでした。
大学受験は高校受験とはまったく違います。
そのことをぜひ肌で知ってほしかったのです。
多くの学習塾が高校受験までを対象にしており、大学受験に手をつけていないのは、ただ単純に『大変だから』です。
何度も何度も乱暴なことを言いますが、公立高校受験は、学校の授業をきちんと聞いて、新研究を5,6周したなら、それが岡崎高校だろうが明和高校だろうが受かります。
『いや、学校の授業や新研究だけだと、愛知の相似な図形や空間図形は解けないよ!』という意見もあるでしょうし、実際そうなのですが、愛知県の公立高校受験の傾向で、そのS級難易度の問題は2~3点分しか出ません。
あえて言わせていただくならば、そんな問題解けなくても、基礎問題だけで15点は取れるのです。
また、高校受験では勉強を頑張る生徒も普通くらいの生徒も、まったく勉強をしない中学生達も一緒くたにして受験するわけですが、大学受験は、本当に大学に行きたいと思っている成績上位陣だけで戦うことになります。
言うまでもありませんが、学習する質も量も桁違いです。
・・・と話がそれましたのでまた元に戻しますが、そういったわけで彼には一刻も早くその洗礼を受けてほしかったのですが、さすがに本人もびっくりしたようです。
とはいえ、何度も言いますがここまでは予定通り。
最近やっと彼の模試の結果が返ってきたのですが、それがこちらになります!
これも予定通り!・・・と言いたいところなのですが、予定より大分早く好転してしまいました(笑)。
いや~もうちょっともがいても良かったんだけどな・・・と個人的には思っています。
しかしながら見逃せないのは、英語は下がっとるやないかい!
ただこちらも今から予言させていただきます。
1年後の今頃は、彼の英語の偏差値70以上まで上がりますし、刈高内の順位も50位内に入ります(※本当は30位以内と伝えたのですが、本人プレッシャーを感じてそうなので50位にしておきました)。
自信を持って言えますが、かなりの確率でそうなるとにらんでいます。
それはこれまでの卒塾生、現塾生の実績と例があるからです。
それにしてもあらためて刈谷高校・・・恐るべしですね。
【そもそも授業で京都大学の二次試験なんてやる必要があるのか?】
今年の当塾の高校3年生は難関大志望者が多いです。
そんなわけで、山口が指導させていただいている高校3年生の多くの指導に、京都大学の二次試験の問題を使わせていただいております。
もうこれが鬼でして。
ほとんどの大学で使用される英文は、大抵受験生が読みやすいように、問題作成者が英文を校正している場合が多いのですが、京都大学は英語の学術論文や哲学書、難解な小説などをそのまま出題し、なおかつ単語のルビなどは一切ふらないという鬼仕様となっています(ちなみに昨日の授業でも、”pumice”という謎の単語が登場しました。意味は『軽石』だそうです(笑)いつ使うんや…)。
もちろん、早慶上智や東京外国語大学、医学部など、英語の問題が難しい大学は他にもあるのですが、シンプルに一つ一つの英文に向き合ったときの難易度は、京都大学が頂点であると言っても過言ではありません。
でももちろん、みなさん別に京都大学を受験するわけではないのです。
だったらそんな対策必要ないのでは?と思われるかもしれませんが、ここで少し考えてみてください。
これは一般論の話になってしまいますが、やっとの思いでセンター試験(今年から大学入学共通テストですね)を終え、まあ何とか第一志望のボーダーを超えて、いよいよ本命である国立二次に向けて対策に入った時・・・多くの受験生が愕然とするのです。
センター試験レベルと、私立や国立二次の問題の難易度の大きな開きに。
もうこれも乱暴な例えをさせていただきますが、センター試験がリトルリーグなら、旧帝大や難関私立の問題はプロ野球やメジャーリーグです。
センターレベルの対策では手も足もでません。
しかしながら、高校の授業というものは、総じてセンター試験レベル、偏差値で言えば大体50~55くらいのレベルの授業をやっています。
理由は簡単で、集団授業では40名弱を対象に同時に授業をすることになるので、あまりに難しすぎる内容を授業で取り扱っても、クラスの数名しか理解できないのです。
いきなり旧帝大レベルの授業をやっても、クラスのほとんどは理解ができないので、クラスの過半数が理解できるレベルの授業しかできないのです。
だから当塾では、飽くまでも大学受験を見据えて、少なくとも年単位で計画をたて、最終的にどんな問題が来ても対応できるように指導をさせていただきます。
上記の理由から仕方のない事とはいえ、実際に難関大対策まで完結したカリキュラムを立てている高校はほとんどありません。
ちなみにたまたま偶然聞いたのですが、昨日指導をさせていただいた刈谷高校3年生によると、高校の授業で京都大学や東京大学の問題を取り扱い始めたのだそうです。
そうなんです。
もちろん、いかに素晴らしい実績を持っているとはいえ、刈谷高校から東大や京大を受験する3年生は良くても30名程度。
学年で言えば10%未満で、残りの90%以上は他の大学を受験するわけです。
必要か不必要かでいえば、東大や京大の二次対策なんて必要ないでしょう。
でもこれだけは断言できます。
東大や京大、早慶などの問題に対応できるならば、受験生諸君が受験本番で苦しむことはあり得ません。
そして集団授業なら難しいかもしれませんが、完全1対1のマンツーマン指導なら、最終的に東大だろうが京大だろうが、対応できるのです(※もちろん、学習者の本気の取り組みが大前提ではありますが。)
もちろんお会いしたことはありませんが、きっと刈谷高校の英語の先生も似たようなことを考えているんだろうな~とふと思いました。
【じゃあ高校選びってやっぱり大切なの??】
『そんなこと言っても、自分は岡高とか刈高じゃないんだけど…。』なんて意見も当然あるでしょう。
結論から言えば、高校はどこでもいいんです。
受験生自身がきちんと現状を把握していれば。
山口は全高校の状況を塾生からヒアリングしていますが、岡高はひとまず置いておいて、刈谷高校は先生方の生徒への追い込み方がものすごいんです。
もう授業でやってないような問題もガンガン出していますし、英単語の追い込み方も単語単語と口やかましい山口レベルで追い込んでいるようです。
もう本当に疑問なのですが、英単語の暗記や5文型の徹底は、大学受験においてマストなのに、どうしてその必要性をもっともっと高校生たちに伝えてくれないのか、理解に苦しみます。
英語に限った話になりますが、これらをしっかりと意識づけしてくれているのは、聞いている限りでは刈谷高校だけです。
でもいいんです。
みなさんが刈高生じゃなくても、その大切さをきちんと自分で理解して、自分の意志で追い込んでくれるのであれば、なに高校だろうが関係ありません。
でもそれこそが難しいですよね。
だから塾生諸君には自習に来てほしいのです。
英単語やイディオムの暗記は、なに高校だろうが関係なく、いつでもどこでもできます。
ただ、刈谷高校では先生が追い込んでくれますが、どうやら他の高校はそうでもなさそうなので、みなさん自身が高い意識を持たなければなりません。
でも塾生諸君は大丈夫。
口やかましい山口と、鬼のような都築先生(笑)、そして黒野先生、石川先生、板倉先生、川井先生、M先生とS先生達がいますから。
私達も一緒に頑張ります。
だからもっともっと教室にきて、どんどん質問してくださいね!
というわけで、日曜日でしたが明日以降はしばらくブログが書けなさそうでしたので、筆を走らせてみました。
さあ今日も一日頑張りましょう!