小学生、中学生のお子様の保護者様へ。お子様が自主的に学習するように成長するために。
本当は今日はブログを更新する予定ではなかったのですが、大切なことを伝えそびれましたので、簡潔に書かせていただきます。
まずタイトルの通りなのですが、今回の内容は『小学生、中学生のお子様の保護者様』へあてた内容となります。
それでは可能な限り簡潔にお伝えさせていただきます。
【勉強とは本来楽しいもの、それを親のガミガミが勉強を苦行に変えてしまう】
お子さまが誕生したころ、それはそれは無条件で幸せだったと思います。
言葉らしきものを発するようになって、それが徐々にコミュニケーションを取れるようになり、何か色々なものに興味を覚えだすころ、(うちの子は天才なんじゃないのか!?)と手放しでお子様の成長を喜んでいたはずです。
お子さまが3歳4歳になる頃…、実はこのころというのは例外なく、あまねくすべてのお子さまが『学ぶことを楽しいこと』だと認識しています。
水は透明なのに、なぜ海は青いのか?
空はどこまで広がっているのか?
虫にはなぜ足が6本あるのか?
月はなぜ形を変えるのか?
もう本当にいろんなものに好奇心旺盛で、とにかくあらゆるものを理解し、知識を蓄積しようとします。
ところがです。
小学生に入りしばらくしだすと、今度はお子さまは遊ぶことに夢中になりだします。
それ自体は大いに構わないのですが、お子さまの中では『学ぶこと < 遊ぶこと』にシフトチェンジしだします。
そして学校のテストなどが始まりだし、数字で結果が見える化されだすと、今度はお父様やお母様のガミガミが始まりだします。
先に申し上げておきますが、お父様お母様の『勉強しなさい!』『このままだといい学校に行けない!』などは100%効果を発揮しません。
ゼロです。
ゼロどころか、お子さまを勉強嫌いにさせるという点においてはマイナスと言っても過言ではありません。
厳しい物言いになりますが、マイナスになる行動はぜひ慎んでいただきたいと願います(※ただし、大学受験を控えた高校生は別です。高校生といえばもう大人ですし、残されたたった3年間という時間を考えると、そんな悠長なことは言っていられないというのが現実です)。
話を元に戻します。
でもせめて『勉強しなさい!』くらいは言わないと、いつまでたってもやる気になんてならないんじゃないの??という疑問が出てくるかと思います。
これについてはお父様、お母様が認識を改めて欲しいのです。
ある日を境に、お父様やお母様の言葉が『勉強をしなさい!』『成績が上がったら欲しいものを買ってあげる』『○○時間勉強できたらスマホ触ってもいいよ』などに変化しだします。
これらの言葉から何が読み取れるでしょうか?
これでは勉強が『苦行』になってしまっているのです。
『苦行の先に楽しいことが待っている』
これでは勉強を好きになんてなるはずがありません。
これは以前にもブログで書かせていただきましたが、ぜひぜひお父様やお母様にも勉強を楽しんでいただきたいのです。
そうはいっても、日々多忙なお父様やお母様にはそれも難しいと思うので、ごくごくできる簡単なことでいいと思います。
例えば、お父様やお母様もスマホを触らない、惰性で何となくつけてしまっているテレビを見ないようにする、その時間を読書にあててみる、そんな些細なことでいいと思います。
そしてお子さまが『なんでお父さんお母さんはそんなに本を読んでいるの?』『なんで勉強ってやらないといけないの??』と聞いてきたなら、シンプルにこう答えてほしいのです。
『だって楽しいじゃん!』と。
お父様やお母様が楽しくないと思っているものを、お子さまが楽しめるわけがありません。
レストランなどでお父様やお母様がスマホにご執心だと、お子さまも必ずスマホに依存します。
厳しい言い方をすれば、お父様やお母様がスマホに夢中になっているのに、どうしてお子さんに『スマホを触らずに勉強しなさい!』などと言えるのか、理解に苦しみます。
しかし上記で取り上げた内容、果たして大変でしょうか?
ご両親が『スマホを我慢する』『何となくつけているテレビをつけないようにする』『その時間読書する』
たったこれだけのことです。
たったこれだけのことをご両親がやらずして、どうしてお子さんが遊びを我慢して勉強できるのでしょうか?
そしてお子さんは、お父様やお母様の背中を見て育っていきます。
残念ながら学校の先生や、私たち塾講師や、予備校のチューターの背中を見て育つわけではありません。
お母様が辛い苦しい思いをして、お腹を痛めてこの世に生を誕生させて、大変な子育ての時期を、お父様とお母様が四苦八苦しながら乗り越えて、・・・そうして一番長い時間を過ごしたご両親の影響を全身全霊で受けて成長していくのです。
お子さまが勉強するのもしないのも、すべてご両親の影響です。
そこに環境が付随してくるので、もし周りのお友達が勉強をしないような集団であったならば、まずお子さんが自主的に学習する可能性は皆無と言っていいと思います。
ですから、ぜひぜひ小学生の頃から…、願わくば物心つくころから、お子さまが勉強を好きになるような環境作りをしてほしいと願います。
重ねて申し上げますが、勉強とはそもそも苦行ではありませんし、人生の可能性を広げ、単刀直入に申し上げて、生涯年収を大幅に上げてくれるものです。
勉強を頑張って不幸になる要因や可能性は砂塵ほどもありません。
そして何かを学ぶことができること、目の前にそれが尽きることなく無限に広がり続けていることは、本当に幸せなことなんです。
ギターなどの楽器もそうなのですが、おそらく何百年とやり続けても、極めるということがないんです。
ゲームや漫画はそりゃあ楽しいですけど、どんなにボリュームがあってもいつかは終わりがやってきますからね。
ものすごく面白いゲームをやりこんで、もうやることが無くなったときの虚無感といったら…。
勉強にはそれがありません。
確かに、日本の受験には色々思うことがあるかもしれませんが、それでも総じて、何かを学び、何かができるようになることは本当に楽しいのです。
…、と中学2年生の頃に英語と数学で0点を2回ずつ取った山口が言ってみました。
時間はかかるかもしれませんが、まずはお父様やお母様が勉強を楽しいと思ってください。
そしてできることをやって、お子さまに気付かせてあげてください。
というわけで、今から授業準備がありますので本日はこの辺で・・・。
先日立教大学に合格した塾生が、合格が決まった今もなお、山口の授業を受講してくれています。
彼女の英語偏差値は70近くありますので、授業そのものにかかる準備もものすごい質と量が求められます。
でも、こうして自分自身にも新たな学びの機会が与えてもらえることは本当に嬉しいですね!
それではこの辺で…。
最後に、大学入学共通テストまで『あと88日』、つまり3か月を切りました。
受験生諸君、諸君には『勉強が楽しい!』だのなんだの悠長なことは言っておれません。
苦行と思っていただいても結構。
苦行だろうが何だろうが、本当に第一志望の大学に合格したいと思っているのであれば、スマホだの息抜きだのそんなものにかまけることなく、全身全霊すべてを学習に注いでください!