センター試験はどうなる?(続き)
さて、前回の続きです!
ちなみに山口ですが、実は半年間ほど某外語学院に通っておりました。
朝の9:00から座学やネイティブスピーカーとの授業、キッズや小中学生にアクティブラーニングを想定した授業をみっちり毎日6時間、その後でFIXで中高生の指導となかなか濃密な半年間だったわけですが・・・。
前回と今回のブログの内容はそこの座学で叩き込まれた内容であったりします。
それでは前回のブログで最後に触れた、『TOEICより英検やTOEFL』を重視した方がよいという理由についてお話します。
そもそもTOEICですが、一度でも受験された方はご存知だと思いますが、『聞く』『読む』のみに特化していて、『話す』『書く』についてはまったく対応しておりません。
リスニング100問 リーディング100問 合計200問を120分で解くというもので、その解答にはTOEIC独特の受験テニックが必要であったりします。
例えばです。
第1問の写真を見て答える問題。
イギリスの旗(flag)の写真があったとします。
そこへリスニングが流れてきて正しい選択肢を選べという問題なのですが、その選択肢の中に『flog(蛙)』という音声が混ざっていたとします。
(例) ”There is a flog in the pond.”
TOEICリスニングの解答のテクニックとして、『似ている発音のものは無条件で選択肢から消去する』というものがあります。
出題者が似たような発音で解答者の混乱を誘おうとしているもので、この場合は流れている音声の意味を理解せずとも解答に辿り着けるのです。
これは本来の英語力は関係のないものですよね。
いわゆる『TOEICテクニック』と呼ばれるものです。
元々TOEICは世界共通のテストではありません。
日本人がアメリカの専門機関に依頼して作られているもので、実際の受験者は7割が日本人、2割が韓国人、1割がその他となっており『日本人のためのテスト』と言われています。
もちろん、時代の流れとニーズに合わせて、TOEICのあり方も変化していくでしょうが、現時点では『話す』『書く』に対応していないTOEICではなく、英検やTOEFLなどに照準を合わせていくことが現時点ではベストな選択であると言えます。
・・・そしてTOEICはつまらない!
もうね!公開テストスコアが750点くらいの山口が言ってしまうと、ただの『負け惜しみ』になってしまうのですが、本当につまらないししんどいのです。
イメージとしては『センター試験のものすごい版』みたいな感じです。
ただ読解するだけでなく、先に述べたTOEIC特有のひっかけにも気を遣いつつ、癖のある単語も網羅しておく必要があるので、毎回テストが終わる度に山口はこめかみから煙が出ています。
そんな雑談はさておき。
今後はそんな国内の動向に合わせて、TOEICも『書く』『話す』分野にも力を入れていくのではないかと予想されています。
そうなったらそうなったで、TOEICも視野に入れていけばいいですよね。
ただTOEICというテストは、どちらかというと企業向けの内容ですので、文部科学省が高く評価するのは『英検』『TOEFL』『iELTS』ではないか?と予想されています。
中高生諸君からすると『・・・???』という感じだと思いますが、これは先んじて手を打っておかなければなりません。
もしも前回と今回のブログで書いたような動きにならなかったとしても、英検やTOEIC、TOEFLの対策をしておいて損をすることはまったくありません。
TOEICで700点以上取れる力や、英検準1級くらいの英語力があれば、現行のセンター試験や中堅私大で手こずることはないと断言できるからです。
しかしながら本当に評価基準が『4技能』になった場合、その対策を1年やそこらで取ることはまず不可能です。
TOEICでもTOEFLでも英検準1級でも何でも構いません。
YouTubeなどでリスニングを聞いてみてください。
恐らく愕然とすると思います。
今までの文法中心の学習に加えて『リスニング』『シャドーイング』『ディクテーション』など、聞いて話すためのトレーニングを積んでおかないと、これらの力がつくことは絶対にありません。
さて、必死に力説してきましたが、言いたいことはただ1つ。
大学に行こうと考えている中学生と高校1年生の諸君は、英語に関して言えば筆記だけではなく『話す』『書く』ことも意識していかなければなりません。
まあでもポジティブに捉えてくださいね!
単純に外国人とコミュニケーションが取れたら、楽しそうじゃないですか??
今の大人たちの世代は、めっちゃくちゃ英語を勉強してきたのに、英語圏の人と不自由なく話せる人はほとんどいません。
断言します。
みなさん若い世代はしっかりと実用的な英語を身に着けて、将来に役立ててほしいなと思います。
最後に。
山口ですが決して英検協会の回し者ではありません。
TOEIC大好きですよ!
・・・すみません、ウソついてました。
あまり好きじゃないです。
そんなわけで本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。