当塾が中学受験をやらない理由のひとつがこれです。


とにかくめちゃくちゃお金がかかる！


ちなみにタイトルの金額は集団授業のものでして、完全個別指導となるとこの1.5～２倍に跳ね上がるとも言われています。



では、なぜこんなにお金がかかるのかというと、理由は主に二つです。

⓵『本格的な受験の厳しさを知らない小学生に指導するには、それなりの授業数を確保しなければならない』

②『指導する内容が専門的過ぎて、その道のスペシャリストを何名も用意しなければならない』


賛否はあるかもしれませんが、概ねこんなところです。


しかし年間150万円って・・・。


なお、以下のような感じです。

いや～辛辣ですね。

『小学生が春休みに自宅で勝手に勉強ってする？』

まあ自分は中高生に対しても同じことを思っていますが・・・。

ちなみにお月謝は『大体４～５万円くらい』なんです（※しつこいようですが、小学生で集団授業のお月謝です）


ここに『季節講習』だの『合宿』だのがガンガン乗っかってくるんですね。

うちの塾の場合、人手不足なのでやりませんが・・・。


（※そのかわりに、早期段階からのご通塾をお勧めしております）

ちなみに、ここにさらに模試やプレ模試が加わってきますので、年間大体150万円を超えるということになります。

これはお父さんとお母さんのやりとりですね。


『年間130万円もかけて、結果が出なかったらどうすんだよ？』みたいなことを言ってます。

まあ気持ちは分かりますけどね・・・。

もちろん、講習を受けたからといって合格する保証などどこにもありませんが、これだけは確実に言えます。


『講習を受けなければ、受けた受験生に後れを取るのは間違いない』


ちなみに当塾の場合、原則非受験生に講習の案内はしませんし、お勧めするとしても高校３年生だけです。


中学生や高校１年生、２年生は、講習なんて受けなくてもいいから、その代わりに自習に来てほしいというスタンスです。



【残念ながら難関大合格を目標にするのであれば、相応のお金がかかります】

私も一応娘の父親ですので、教育にかかるお金の備えはしてあります。

・・・とはいっても、備えているのは奥様なので、まあ自分はお金に関してはすべて任せっきりなのですが・・・。


それはさておき、世の中には篠原先生や山口の友人針本君のように、『塾にも一切通わず、公立小学校・中学校・高校に通っただけで東大に現役合格してしまう超人』がいたりします。


ただそんなの、1,000人に1人いるかいないかだと思っていますが。


そんな麒麟児を参考にしたところでまったく何のあてにもなりません。


ちなみに自分は、自分の娘がそんな超人だとは思っていません。

ですので時が来れば、世間一般の中高生と同様に、塾なり予備校に通う必要があるのだろうと思っています（※本人が難関大などを希望したらの話ですが）

こわ・・・。

（※『二月の勝者』2巻より引用）




もちろん、こういった世界に批判的な目を向けるのは大いに結構だと思います。



『そんな…小学生の頃から受験マシーン仕立て上げてかわいそう・・・。』



しかしながらYouTubeなどで、『灘高校』『開成高校』などのワードで検索してみてください。


そこには受験マシーンどころか、非常に伸び伸びとした中高生がたくさん出てきます。



むしろ勉強をサボりまくって、高校２・３年生から切羽詰まって受験勉強を始めた受験生の方が、よっぽど受験マシーンに見えます。



それにこのことが良かろうが悪かろうが、『小さい頃から目標に向かって頑張った受験生が難関大の席を埋めていく』、そんなことは当たり前のことです。



彼らや彼女たち、そして保護者様を否定するのは構わないのですが、いざ自分自身が遅まきながら難関大を目指し始めて、


『このままだと絶対に間に合わない』

ということを悟ったとしても、残念ながら泣いても喚いても、中受組を否定しても時間が遡ることはありません。



残りのわずか数か月で、小さい頃から計画的に勉強を頑張った受験生と同じだけの勉強をやらなければならないのです。


しかしどんなに足の速いマラソンランナーでも、42.195㎞を２時間以内で走ることなどできません。



２時間で走れる距離に限界があるように、わずか数か月程度でできる勉強量にも限りがあります。




それでもお金をかけることに懐疑的で、なおかつ難関大に合格したいというのであれば、これはもう早期段階からしっかりと備えておく必要があります。



私自身は塾関係者なので当然と言えば当然なのですが、公立の中学校や高校の教師に対して批判的です。



難関大に合格できるだけの準備もせずに、なぜ『うちの授業を受けていれば、塾なんて通わなくても難関大に合格できる！』などと自信を持って言えるのでしょうか？


（※今回〇尾高校３年生の英語の偏差値が大幅に下がってしまったのが、その顕著な例だと私は考えております）

もちろん、岡崎高校や刈谷高校のように、確固たる実績を持っている高校の先生が言うのであれば分かります（※とはいえ、うちには岡高生も刈高生も通塾しておりますが）





『お金をかければいいってもんじゃない』


もちろんそれはその通りだと思います。



しかしかけないのであればかけないなりの対策を練っておく必要があります。


『お金はかけない』

『スマホはガンガン触る』

『授業も校風も緩い高校に通う』


『・・・だけど難関大には合格したい』


それはさすがに罷り通りません。


せめて


『毎週１冊は読書をする』

『スマホはきちんと制限する』

『必ず毎日２時間は勉強をする』


これくらいは徹底した上で中学受験組に批判的な目を向けるべきだと個人的には思います



【最後に】

これも毎回同じことを言っておりますが、当塾は中学受験に手を出すことはありません。


とんでもないコストがかかりますので・・・（ご家庭はもちろん、私たちにも）。



さらに言えば、山口が小学生にタイムスリップしたとしても、まったく同じように、小学校、中学校、高校すべて公立を選びます。



おかげさまでものすごく楽しい青春時代を過ごさせていただきましたので、自分自身は公立で全然オッケーです！


受験を失敗したのも自分のせいだと受け入れております。


中高生諸君、君たちが自分の成績に不満があるのであれば、それはすべて自分の責任だと思ってほしい。


そんなの当たり前やん。


今はそれでいいかもしんないけど、社会に出てから自分の至らなさを他人のせいにしていたら…上司も同僚も君に愛想を尽かすだろうし、その内恋人だって君の元を去っていくだろう。


おそらく君自身も、『人のせいにする人間とは一緒にいたくない』と思うように、相手だって同じことを思っている。



失敗してもいいじゃん。


だけど大きな目標があるのであれば、それに見合った努力を積み上げてほしい。


そしてうちに通ってくれている塾生全員に、そうあってほしいと心から願っております。


月並みな言葉ですが、みなさんの人生は一度しかないのですから。


そして私たち大人のせいなのですが、残念ながらみなさんの10年後20年後…30年後40年後はものすごく厳しい世の中になっているのですから。