難関大になればなるほど、高い記述力が求められます

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教室長ブログ

山口の個人的な趣味で、『塾生の志望大学は、隅から隅まで調べ尽くす』というものがあります。


赤本だけでは不十分なので、青本があれば必ず青本まで手元に置きます。

(※残念ながら、青本は超がつく難関大のみに限定されてしまいますが・・・)



それはさておき、当塾のある塾生の第一志望、『一橋大学』を例に挙げてみます。


走り書きで申し訳ございませんが、ぜひご覧ください。




本当に走り書きで申し訳ございません。

なんと共通テストの比率は『たったの27%』

これは法律学部の比率なのですが、これが社会学部ともなるとなんと『21%』まで圧縮されます。


たとえ大学入学共通テストで1000点満点とっても、結局『270点』まで圧縮されるので何の意味もありません。


つまり一言で言えば、『オールマークの共通テストの結果なんてどうでもいい』と一橋大学は言っているのです。

さらに二次試験ですがこれがまたえぐい。


なんと英語の一部を除いて、『すべて記述』です。


しかももちろんめちゃくちゃ難しい。




英語に関して言えば東大ほどの分量や難易度ではないものの、数学についてはなぜか『東大・京大級の難易度』と言われています。


社会の記述については東大以上の難しさ。



国語については配点比率こそ低いものの、やはり相当な難易度です。


・・・とまあこんな感じで、塾生が受験する大学については隅から隅まで調べ上げて、もちろんそれを指導に反映させます。


『完全1対1』ですから、通り一遍の授業などは絶対にやりません。

ひとり一人に合わせて、もちろん塾生が第一志望の大学に合格するための対策と指導をやります。





彼の授業については準備だけで数時間かかっています(苦笑。


彼は刈谷高校に通っているわけですが、私たちの授業が刈谷高校と同じ水準なのであれば、わざわざお金を払ってうちに通う必要性はありません。


当然ですが、『お金を払ってでもこの塾には通う価値がある』と思っていただけることが最低条件です。



・・・ですが、今回お話したいことはそんなことではありません。



【記述力を身に付けるには膨大な時間がかかる】

私はよく、『読解力を上げるためにはどうしたらいいですか?』『現代文の得点を上げるためにはどうすればいいですか?』という類の質問をいただきます。


しかし身もふたもないようですが、そんなの『たくさん本を読んでください』、以外の答えがないのです。


文章を読み、それを自分の中できちんと理解して、自分の言葉で文章を書く、そんなの前提条件として、『膨大な量の本を読む』、以外ありえないのです。


しかしそのことを伝えると、多くの中高生はがっかりしてしまいます。


(いや、本を読む時間なんてないよ・・・)


スマホを眺める時間はあるのに?



みなさんは本を読む時間を確保するために、まずはどうでもいいスマホなどから削って時間を確保するべきです。


それがいやだというのであれば、それも君の選択です。

その代わり、『スマホはやめられないし、本も読みたくない。だけど読解力は上げたい』などという荒唐無稽な願望は抱かないこと。


スマホがやめられないのであれば、スマホをやめなくても合格できる大学を選んでください。





そしてもう何度も引き合いに出して申し訳ございませんが、今回記述模試で偏差値50を下回ってしまった、つまり『記述力が全国平均以下という結果が出てしまった西尾高校3年生』については、ここからわずか数か月で記述力を上げることは相当に難しい・・・というか無理です。


もちろん今年も、20~30名の西高生が難関大に合格していくでしょう。


西高生の上位15%くらいは、ちゃんと何かしらの塾に通って、コツコツと対策していたからです。


問題はその対策を怠った85%。


西尾高校の記述偏差値を下げているのはこの85%なのです。


彼らや彼女たちの現時点での記述力は、おそらくは偏差値45くらい。


ここから記述の偏差値を10や20も上げるのは無理と言ってもいいです。



『今から数か月で3年分の本を読み、3年分の文章を書いて、大学受験対策までやらなければならない』


そんなことはできるわけがありません。


能力の問題ではありません、時間の問題で無理なのです。


時間だけはみな平等で、みなさんに残された時間はあとたったの半年程度。


おそらくは多くの学習塾や予備校が『夏期講習』を盛大に売りつけてくるのでしょうが、夏期講習をどれだけ購入しても、それをこなすだけの時間がないのですから意味がありません。



ですので、このブログは今高校1年生、もしくは中学生のみなさまと保護者様に充てたものです。



『全国で唯一公立高校入試がオール―マーク』、これは難関大が求めている学生像に逆行する恐ろしい制度なのだということを肝に銘じなければなりません。



マークだけのテストで何度満点を取ろうが、読み・書く力が着いていなければ何の意味もありません。


ましてや、そのまま『授業のスピードも遅く、きちんとした課題も出してくれない高校』に合格して、1年2年貴重な時間を無為に過ごしてしまっては、もうどうすることもできないのです。


重ねて申し上げますが、うちの西高生や東高生は大丈夫です。


もちろん、完全1対1で、難関大に合格するための対策をしているからですが、何よりもうちの塾生が真摯な姿勢で学習に取り組んでくれるからです。




まだ今年の3年生の受験は終わったわけではありませんが、こちらの彼から『2年間この塾で頑張ってきて、本当によかったです』と言ってもらえた時は涙が出そうでした。


塾生のみなさん、うちを選んでくれて本当にありがとう。


そして塾生のお父様お母様、こんな名もない・・・しかも子どもたちにとっては厳しい環境を選んでくださって、本当にありがとうございます。



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