『お腹が痛い・・・。』『くよくよしないで!』を英語でなんというのか??(とある西中2年生のお話)

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教室長ブログ

さて、昨日は相も変わらず血気盛んなブログを書かせていただきましたが、ここで誤解のないように念を押させていただきたいことがあります。



山口は『課題を出さないという西尾高校の指導方針に疑問を感じているのであって、西高生はすごいと思っています』ということ(※ただし合格した時点でという条件付きですが)。




うちの親戚、ほとんど西高生です(奥様の父も含めて)。


うちの先生、ほとんど西高生です。


うちの塾生の西高生(今は7名しかいませんが)、4名は偏差値60超えてます。



山口が尊敬している、以前当塾に在籍していた岩倉先生、岡崎高校に合格できると言われていながら、『家が近いから』という理由で西高に進学、3年間西高学年1位をキープし、これまた『家が近いから』という理由で名古屋大学に進学しました。



(今もそうなのかは知りませんが、西尾高校理系特進の証、『3522』)



(山口が勝手に”岩倉ノート”と呼称しているノート。平日4時間、休日16時間勉強していたそうです。
あの篠原先生にも、『数学の質問は岩倉先生に聞いておけばまず大丈夫』言わしめた逸材です)



そう、”西高生は”すごいんです。



西高に合格した1年生4月の時点では。


ただし『課題を一切出さない』という学校の方針故に、『一生懸命頑張る真の受験生(体感10%くらい)』と、『まぁまぁ学校の授業だけはしっかりと受けておこうという高校生(体感70%くらい)』、『まったく勉強をしない西高生(体感20%くらい)』に分かれてしまいます。



だから1年生の7月くらいには、学年トップと下位で途轍もない差がついてしまうんです。



しつこいようですが、『西高生はすごい』んです。


ただその環境のせいで、数か月も経てばまったく勉強をしない西高生も相当数出てくるというのは紛れもない事実です。






【とある西中2年生のお話】

山口は中学生の指導は3名しか担当しておりませんが、その内のひとり、とある西中2年生のお話です。


こちらの彼ですが、5年後には東大か京大のどちらかに合格しているはずです。


昨日はそんな彼の授業だったのですが、何だか珍しく苦しそうに教室に来てくれました。



顔には脂汗が浮かんでいて、ただ事ではない印象です。


本来であれば当日の欠席はキャンセル扱い(※事情によります)なのですが、これはさすがにかわいそう・・・。


ですので、『今日は帰って休んで、授業はまた別の日に振り替えてもいいよ?』と伝えたのですが・・・。



『大丈夫です、受けます。ただ、本当に苦しくて・・・宿題チェックに100%で答えられないかもしれないです・・・。』



うんうん、もちろんいいよ、0%でも全然オッケーさ!


ところが蓋を開けたら『達成度80%(※ちなみに高等英語をやってます)』







ちなみに彼が入塾してくれたのが今年の7月。


なんと最初の2週間で中学校英語はすべて終わってしまい(※さすがに前例のない速さです)、2か月経過した今は『分詞構文と無生物主語』をやってます。



そんな彼から昨日頂戴した質問が、『”お腹が痛い”って英語で何と言えばいいのでしょうか?まさに居間ならすぐに覚えられそうです。』



いや、本当に見上げた根性ですよね。



そこでいくつかお伝えしました。


“I have a stomach ache.”

“I am suffering from a stomach ache.”

“I am afflicted with a stomach ache.”


などなど・・・。

病気の症状には必ず冠詞をつけること。

“suffer from “は能動態で使うこと。

“afflict A”は大学受験でもあまり出てこないけど、『Aを苦しめる』という他動詞なので、人が主語になる時は必ず受け身にすること、などの説明をしました。




なお、『suffer from A =Aで苦しむ』は、病気だけではなく、今置かれている状況、ハラスメントなどなど割と守備範囲が広いのですが、『afflict A = Aを苦しめる』の方は使える対象が結構せまいとのことでした。




ちなみにこれまたしつこいようですが、私の持論で、『自動詞と他動詞を100%理解する』が最重要課題です。


自動詞と他動詞をきちんと理解できていなければ、読解の精度は相当下がりますし、もちろん、読解の精度が低いということは、英作文はいわずもがな書けないと思っていただいて大丈夫です。



そして、その理解を後回しにすればするほど・・・間違った知識で長く勉強をすればするほど、後になって、つまり高校に入ってから苦しむことになります。



当塾で英語の偏差値が70を超えている塾生は当然100%で理解できていますし、早い段階で取り組んでもらいました。




『自動詞と他動詞の理解』が英語学習にどのような好影響を及ぼすのかの説明はさておき、可能であれば中学生から取り組んでおくべきです。



さてそんな彼ですが、山口の皮算用では、『中学校を卒業するまでに地方国公立二次試験レベルまでの内容を終了予定』『残りの3年間は、彼が希望する大学の二次試験をひたすらやりこむ』予定です。




もしかしたら、『そんな早い前倒し学習が必要なの?』という疑問もあるかもしれません。



しかしながら少なくとも、『公立中学校や高校で、間違った英語を学ぶくらいなら、早い段階で正しい英語を学んだ方がよい』ということは100%断言できます。




それにしてもこちらの彼、結局昨日は21時30分まで残って、フラフラになりながら帰っていきました。



山口は少なくとも3回は、『今日は無理しなくてもいいよ』と声をかけたのですが・・・。


でもですね、この経験は必ずどこかで活きます。



受験生のみなさん、みなさんがベストな状態で受験できるとは限らないからです。


もしかしたら受験当日、緊張で眠れないかもしれない、体調を崩すかもしれない、君の後ろの受験生が鉛筆の音をカツカツカツカツ鳴らしながら書く人なのかもしれない。




練習の段階で不測の事態を経験しておけば、本番で何が起こっても対応できます。



だから『自宅やカフェで、自分のペースで勉強しない方がよい』と口を酸っぱくしてお伝えしているのです。


こちらの彼は昨日、またとない経験ができたと思います。





【『クヨクヨしないで!』を英語で言うと・・・】

いや、多分パッとは出てこないですよね。


これにはあまり文法は関係ありません。

いや、あるんですけど、こういった慣用表現は丸暗記した方がいいです。



そもそも日本語にしたって、『クヨクヨしないで!』を文法で分析したりはしないですよね?



兄弟が言ったのか、お友達が言ったのか、はたまたテレビなどで聞いたのか・・・。


いずれにしても『どこかで聞いて覚えて、自分でも使えるようになった』はずです。



ちなみに『クヨクヨしないで!』は『ユゥガァラァスナッパゥロォビィ』です。



あ、英語ですね!


ちなみに文字にすると、


”You’ve got to snap out of it.!” となります。



日本語でも『おはよう。』とは言わずに、『ぉはよぅ』と言ってしまうように、英語も単語動詞がつながったり(リンキング)省略が起きたりします。


ですので一言一句丁寧に、『ユゥハヴガットトゥスナップアウトオブイット』と発音したら、逆に通じません(・・・とうちの奥様が言っておりました)。



ここでは文法や英単語の細かい説明はいたしませんが、『クヨクヨしないで!』は『ユゥガァラァスナッパゥロビィ』で通じますし、ネイティブもそのようにしか発音しません。



そしてこれが英語のおもしろいところで、『You have got to snap out of it.』というひとつの文章からは『へこんでちゃダメだよ!』『気分転換しなきゃ!』などの色んな日本語訳が出てきます。



そういうところも英語学習の面白いところだと思います。



まあそんなことはさておき、こういった日常会話のようなものこそ『丸暗記』です。



英会話こそ受験英語以上に丸暗記なのだと思っていただけたら幸いですね。












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