学歴社会ではないと言いますが、学歴社会なんです
今朝がたのことです。
ゴールデンウイーク明けということで、早朝から開校準備をしていたのですが・・・、西尾駅前を当塾の塾生が小走りに駆けていきました。
朝の5:20です。
(まさかこんな早くに・・・見間違いかな??)
と思っていたのですが、たった今自習にきた本人に確認してみたら、やはり彼でした。
『これから中間テストなんで、今の成績を維持するためには、始発で教室に行って勉強しないといけないんです。』
『あと英検準1級も取りたいんで。』
そう、彼は現在難関私立高校の新1年生。
今の成績は学年で12位と文句なしなのですが(先々月のブログで紹介済)、何分周りのライバルもかなり強力なのです。
加えて学校の授業は、新高校1年生の現時点で、英語はすでにセンター試験レベルのものは終了していて、数学も三角比などをやっていたりするので、ついていくだけでもかなり大変であることは容易に想像がつきます。
一度は挫折を味わった彼ですが、自分の力で、自分の意志で元の位置に戻ってきました。
大変な道ではありますが、これからも頑張ってほしいです。
さて話は変わりまして、先日名古屋大学の院2年生の講師と食事に行ってきました。
2人とも就活が終了したということで、(ぐふふ・・・これからはバリバリ働いてもらうぞ!)と目論んでいたのですが、何やら院の研究の方が就活よりもはるかに忙しいらしく、山口の目論見は霧散してしまったのでした。
ちなみに1人は、当塾のブログでも再三登場しております、宇宙飛行士の卵です。
一色中から刈谷高校へ合格、ストレートで名古屋大学工学部航空工学科へ入学し、ミシガン大学へ留学し専門分野を学び、今回も某最大手の自動車メーカーの内定をゲット(ちなみに航空関係も手掛けているということで、そちらの方に進むそうです)、思い描いた道をしっかりとそのまま進んでいます。
今回は彼らの就活の様子を詳しく聞いて来たのですが、結論から申し上げますと、やっぱり学歴社会なんだな~と改めて再確認しました。
まずはOB面接から始まり(この時点で名古屋大学のOBを訪ねるわけですが)、3月の末に一次試験、この時点では色んな大学の学生がいます。
試験翌日には一次試験の合格者に連絡がいくのだそうです。
続く二次試験ではほとんどの学生がふるいにかけられており、彼らが選んだ企業は6割が東大・京都大、残りの3割が名大や阪大など、後の1割がその他の大学の学生だったとのことです。
この二次試験を突破した後の最終面接、この試験が先日終了して、無事内定を獲得できたとのことでした。
本人たちがしみじみと語っていましたが、『やっぱりなんだかんだ、頑張って名古屋大学に入ってよかったです。』とふと漏らしたのがとても印象的でした。
個人的には信じたいのです。
学歴社会ではないんだと。
無名の大学に進んだとしても、そこで頑張ればそれが評価されるのだと。
だけどやっぱりみんなが行きたいと思うような企業には、定員の何十倍もの学生が殺到するので、企業側からすればふるい分けはせざるを得ないというのが現実です。
それにこの名古屋大学の院生講師、大学に入った後もものすごい努力を継続しています。
今年の大みそかと正月は研究室に泊まり込んで研究していたと言っていました。
彼らは学歴を持っているだけではなく・・・、いや、やはりその学歴を得るに充分な努力をこれまで積み重ねてきたからこそ、この学歴を持っているんだなと、改めて再認識しました。
もちろん、仕事を選ばなければどんな大学でもいいと思います。
ただもしも、今のみなさんがなりたいもの、進みたい道があるのであれば、そのために何が必要なのかは考える必要があると思います。
そしてこれが最も大切・・・やる気は自分で作ってください。
もうこれにつきます。
本気のやる気があるのであれば、今置かれている場所と目標の間にどれだけ差があっても大抵のことはできます。
ただ、やる気がなければ何にもなりません。
そのやる気を他者に求めないこと。
野球に興味もない高校生に、イチロー選手や大谷選手がコーチしても何にもならないでしょう。
カーリングに何の興味もないのに、『これからはカーリングの時代が来るからカーリングを練習しなさい!』なんて言われても、名プレイヤーにはなれないでしょう。
君自身の中から生まれてくるやる気がなければ、どんなに素晴らしい学習塾や予備校に通ったとしても何にもなりません。
うわべだけの、自分のお父さんお母さんの機嫌を取るようなやる気なんて、取るに足らないものです。
そんなもので成績なんて上がりません。
目標がないならないで構わないです。
でも少しでも成績を上げたいと思うのであれば、そのための努力する姿勢は自分で生み出してください。
『やる気スイッチを誰かに押してもらう』なんて甘ったれた気持ちは今すぐに捨てること!
やる気なんてものは誰かに作ってもらうものではないですから。
本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。