『暗記がニガテ』『どうしても覚えられない』と本気で思っているのであれば、受験は諦めなければなりません
これはもう受験あるあるですし、これまでにも度々取りあげてきたテーマです。
ただ、厳しいことを言っているようですが、逆に言えば、『よほどのことが無い限り、ほとんどの人は暗記できる』ということでもあります。
なぜなら、ほとんどの人間が、取るに足らないネットの情報やアニメや漫画のキャラクター、ゲームの内容を苦も無く覚えているからです。
『好きなアニメや漫画でも覚えられないんです』というのなら、それはほんとに仕方のないことだと思います。
結局のところ、『英単語が覚えられない』『数学の公式が覚えられない』『社会が覚えられない』というのは、『興味が無い』、または『そこまで本気でその高校や大学に行きたいとは思っていない』のどちらかです。
【少し極端な物言いにはなりますが・・・】
こちらをご覧下さい。

こちらはアラビア語の挨拶なのですが、私たちにとっては、読み方も書き方も全く異質なものに感じるはずです。
これを『明日までに完璧に覚えないと、死刑になっちゃうよ?』と言われたらどうでしょうか?
多分100人いたら100人とも覚えられるはずです。
それこそ文字通り、死に物狂いで何度も声に出して、たった一つのフレーズを何十回、何百回と書くはずなんです。
英単語や社会の暗記にしたってそう。
『絶対に覚えたい!』と本気で思っていれば、何度も声に出して、何十回も書いてみて、それでも覚えられなければ自分用のノートに書き出して、隙間時間や寝る前、起きた直後に確認する・・・など、自分にできる限りのことをやるはずです。
結局そこまでやらないというのであれば、その人にとっての暗記や受験というのは、普段のSNS以下、『覚えるのニガテだし、ワンチャン受かればいいや』程度のものでしかないといういことです。
ただしこれだけは言っておきます。
社会に出てから『ニガテだから覚えられませんでした』は一切通用しませんし、誰の信頼も勝ち取ることはできません。
今は君が受験を失敗するだけで済みますが、ほんの数年後にはその言い訳はまったく通用しなくなります。
【みなさんが覚えなければならない量は途轍もなく膨大】
中学生なら5教科、高校生なら6教科8科目、加えて、国公立チャレンジャーなら記述対策までやらなければなりません。
とにかくとんでもない分量です。
公立高校入試はマークなので、それこそワンチャンがあるかもしれませんが、大学受験はそうはいきません。
とてもじゃありませんが、1年や2年でどうにかなる量ではありません。
正直これについては、みなさんは本当にかわいそうだと思います。
高校1年生の4月から本気で取り組んで間に合うかどうか?
だから本気で難関大学を目指している受験生(とその保護者たち)は、小学校の頃から中学受験に取り組み、5年10年という時間をかけて対策しているのです。
みなさんが圧倒的に不利なのは、ほとんどの場合そういった事情を知らず、彼らや彼女たちが5年10年かけてやるべきことを、たったの2年3年で取り組まなければならない、ということです。
当然、現実的にかなり厳しい話ですし、もし本気でそういったライバル達と戦うのであれば、彼らや彼女たちの2倍3倍の努力をして初めてスタートラインに立てるものと心得るべきです。
アラビア語のくだりのように、『命をかけなさい』とは言いませんが、本気で難関大を目指すのであれば、それに見合った時間と情熱をかけなければならない、これは間違いありません。
受験生のみなさん、泣いても笑っても受験本番まであとわずかです。
ただならぬ緊張感の中、最後の最後にみなさんを支えてくれるのは、他ならない『君が積み上げた努力だけ』です。
学校の先生や塾講師、君の友だちや先輩、君のご両親ですら最後の最後は君の力にはなれません。
ガンバレ!!!