教育の必要性(完全に雑談です)
完全に雑談です!
生徒に対してというわけでもなく、保護者様にあててというわけでもないブログですので、本当にお暇な方だけに読んでいただけたらと存じます。
一応ですが教育者の端くれとして、時々教育の必要性について考えることがあります。
もちろん、医者になろうとするならば医学部医学科を卒業する必要がありますし、宇宙飛行士になろうとするならば心身ともに健康で、英語はもちろん堪能で、理系の分野で何かを極める必要があります。
弁護士になるならば、しっかりとした実績のある大学の法学部法律学科を卒業しておいた方がよいでしょう。
しかし、このような具体的な目標がある場合を除くとどうななのでしょうか??
『英語が大切だ!』『グローバル社会だ!』などというものの、山口の場合はこうして英語を指導させていただく以外に、英語を使ったこともなければ役立ったこともありません。
ネイティブの友人と話すときはもちろん英語ですが、これが生きていく上で役立っているとは到底思えません。
あんなに難しかった微分積分なんかも、理系の大学に進み理系の道に進んで行く人以外は、まず社会の場で使うことなんてないはずです。
しかしながら教育は大切なのだとはっきり言えます。
私たち大人が若い世代に最低限の教育を受けさせることは、国民の三大義務の1つですし、受ける側はそれを全力で学ぶ必要があります。
学問を学ぶということは、ただ単に知識を得ることも大切ですが、大前提で『社会で生きていく力』を身に着けていくことなのです。
端的に言って、学問を学ぶ姿勢も意欲もない子供は、残念ながら10年後20年後に頑張ってきた子供と、大きな差がついています。
ここで言いたいのは、『学歴が大切だ』ということではありません。
学歴そのものは、もちろんあった方が収入に直結するのであった方がいいのですが、なくても立派に社会に貢献して、大きな収入を得ている人もいます。
余談ですが山口の友人で、家庭の事情で中京高校を中退した男がいるのですが、その後自分でアルバイトをして高校と大学に入り直し、今は税理士と1級FPの資格を取って大阪で独立開業してしまいました。
彼には学歴は中卒だったのですが、学ぶ姿勢は誰よりもあったので、今こうして充実した人生を送れているのだと思います。
話がそれました。
学問を学ぶということで、20代30代をしっかりと生き抜けるように成長できるということが言いたいのです。
これからは少子高齢化が今以上に加速していきます。
今中高生のみなさんが大人になるころには、3分の1が60代以上だと言われています。
そうなったとき、若者の社会保障の負担は今以上に厳しくなりますし、働き手そのものが減ってしまうわけですから経済だって今よりも落ち込む可能性だってあるわけです。
そんな世の中を生き抜いていき、幸せな家庭を築いていくためには、やはり勉強を頑張っておく必要があるのです。
今社会問題となっている中年の引きこもりですが、彼らの中には高学歴で上場企業に就職していた人たちもいます。
どこかでボタンを掛け違えてしまったのでしょうが、勉強を学ぶと同時に厳しい世の中でも柔軟に生きていくための力を身に着けていかなければなりません。
いやな言い方になってしまいますが、断言します。
俯瞰でみたときに、相対的に勉強を頑張っていい高校、いい大学に入るための努力をした人間は、社会に出て窮地に立たされても強いのです。
なんだかんだといって、東証一部の学生に人気のある企業が高学歴者しか採用しないのも、そこに理由があります。
『学歴不問』と書いてあっても、実際に採用する側からすればそれはどうとでもなることなのです。
そんなわけでちょっと真面目に雑談してしまいましたが、中高生諸君、みなさんの10年後20年後は今以上に生きづらい世の中になっているかもしれません。
その時にみなさんが望むような生活ができるよう、今のうちに勉強を頑張ってほしいなと思います。
厳しいことを言ってしまえば、今頑張れないことは10年後20年後も頑張れませんから。
まあなんでこんなことを思ったのかというと、先日名古屋大学大学院の講師3人と食事に行ったとき、話していてふと思ったんですよね。
(あぁ・・・本当にこの子たちはしっかりしているな)と。
食べ方の行儀もいいし、言葉遣いも丁寧だし、敬語や謙譲語もきちんと使い分けるし・・・。
もちろん、見た目や話している内容はどこにでもいるごく普通の若者ですよ??
食べにいったのはすっごく体に悪そうなラーメンですし、アイドルの話なんかもしてましたからね。
ただ、彼らが内定を勝ち取った企業は旧帝大しか採用していなかったとのことですし、彼らの10年後20年後はきっと思い描いた通りに進んでいくんだろうな~、なんて思いながら台湾混ぜそばを食べていたわけです。
次回は真面目に塾らしく、ちゃんと勉強のお話をさせていただきます。
本日も最後までお読みいただきまして、本当にありがとうございました。