その英語の読み方(訳し方)、間違っていませんか??
I don’t think there are many people who can do without mobile phone.
さて!突然ですがこれをどう訳しますか??
日本の英語教育だと、『和訳に困ったら後ろから訳せばいいぞ~』と学校の先生は言います。ではこの英文を後ろから訳してみましょう!
『私は携帯電話なしで済ませられる人がたくさんいるとは思わない。』
おぉ!確かにしっくりきますね!
しかしこれはこの程度の長さの文章だから困らないだけです。
そもそもネイティブの人が、わざわざ文章を後ろから訳す、などという面倒なことをするのでしょうか??しませんよね。
最初に主語、次に動詞、そして補語や目的語、つづいて場所や時間を含めた副詞的な要素の順番で伝えることが英語という言語にとって都合がいいわけで、後ろから訳すという行為は日本人が日本語の都合に合わせた訳し方なのです。
ですから上の文章は、
I don’t think there are many people who can do without mobile phone.
(『私は思わない』『多く人がいるとは』『(その人とは)携帯電話なしで済ますことができる』)
聞き手も『私は思わない(何を?)多く人がいるとは(そうなんだ!それはどんな人??)携帯電話なしで済ませることができる人。』と思いながら聞いているのです。
正直言って、まあ高校受験くらいまでなら別に後ろから訳していっても構わないと思います。ただ、愛知県の公立高校入試問題は、ほとんどが長文で構成されている、並び替え問題が必ず出題されるという傾向があります。
長文は当然スムーズに読んでいかなければ時間が足りなくなってしまいます。並び替え問題についても、そもそも文構造が異なるのに、日本語的なアプローチをしていて正解するわけがありませんよね。
『英語を後ろから訳す』、中高生問わず、多くの生徒が並び替え問題をニガテとしているのはここに起因します。ですから可能であれば、前から前から英文を読んでいく習慣をつけていきたいですね。
そして早慶上智のような非常に難易度の高い長文を課してくる大学は言わずもがな、センター試験レベルであっても『後ろから訳す』などということをやっていては時間がいくらあっても足りません。
・単語はそこそこ分かるのに、読解に時間がかかる
・何度も読み返してしまう
・その割に70%を下回る理解度しかない
思い当たる節はありませんか??
もし思い当たるのであれば、今この瞬間から変えていきましょう!
※ちなみに私はもちろん日本人ですし、どの国よりも日本が大好きです。ちょっとアメリカにかぶれているだけです(笑)