受験を野球やサッカーに例えると・・・
よく山口は『難関大学に合格するために必要な学習時間は合計4,000時間』だとか、『英語を習熟するのに必要な時間は最低1,000時間、できれば2,000時間が望ましい』、などというデータを引き合いに出してきますが、これらは全て東進さんによるものです。
・・・だからでしょうか、以前入塾面談の際に、とあるお母様から『山口さんは以前東進で働かれていたのですか??』とご質問を受けたことがありますが、東進さんではありません。
『と』がつくところではありますが・・・。
さて、そんなわけで少し昨日の内容とも重複します。
どういうわけだが勉強だとピンと来ない中高生諸君が多いような気がしますので、私立・公立論争を野球やサッカーに例えてみましょう(余計に分かりにくかったらごめんなさい)。
さて、ここ愛知県。
高校野球で強いのは私立でしょうか、それとも公立でしょうか??
野球に興味がない人を含めても、ほとんどのみなさんが『私立』と即答するでしょう。
あ、最初に申し上げておきますが、山口は野球は公立派ですよ!
昨年も、その前の年も西尾東高校を応援するために、岡崎、阿久比、春日井、瑞穂と、愛知県中の球場をはしごしましたから。
もちろん、昨年の決勝戦も応援に行っていますよ。
しかしそれは置いといて・・・。
『甲子園に出たい』『六大学で野球をやりたい』『プロ野球選手になりたい』と思うのであれば、私立四強を目指すのが最短距離であることは間違いありません。
それは全国で見ても同じです。
甲子園に出場する高校の8割は強豪私立ですし、これがベスト8以上ともなれば9割以上となります。
たまに公立高校(去年だと金足農業高校ですね)が勝ち進んだりすると、『○○旋風』なんて言われて大騒ぎになりますね。
逆に言えば、公立高校が私立高校に勝つというのは、それだけ難しいということでもあります。
ちなみに私立高校の何がそんなにいいのかというと、環境の全てが違います。
某私立高校の野球部
・全国のシニア、リトルリーグの有望選手をスカウトしている
・体育科というコースを設けており、授業は昼まで。その後は全て野球の練習
・専用の球場を持っている
・練習は夜の22時くらいまで続く。もちろん、途中で休憩を挟むなどして、効率のよい練習カリキュラムが組まれている。
・全寮制で、四六時中チームメイトと生活し、野球以外の部分も共有する
・監督はもちろんのこと、投手、野手それぞれにコーチがつき、プロ並みの練習設備が用意されている
・毎年全校生徒から寄付金が徴収されており、甲子園出場の際は更にお金が集まる仕組みができている
・・・とまあ挙げていくとキリがありませんが、そりゃあここまでやれば甲子園にも出れるよなと思っちゃいますよね。
公立高校が私立高校に勝とうとするならば、そりゃあ並の努力では難しいと思いませんか??
というかここだけ切り取ってみると、絵空事のようにも思えてしまいますね。
しかしながら10年ほど前ですが、山口の地元の公立高校が甲子園に出場するだけでなく、優勝してしまったことがありました。
たま~に当ブログで書いてきましたので、ここでは割愛しまして・・・。
こんな感じです。
・メンバーは地元の公立中学校のみ
・練習場は内野のみ。サッカー部などの他の部と共有
・移動用のバスはなし
・普通の公立高校なので、練習時間は2~3時間
・・・で、このチームが何をやったのかというと、監督さんが地域コミュニティに働きかけてバスや食事などを協力してもらい、グラウンド整備も自分たちでやったりして環境を作ったのだそうです。
ちなみにこんなとこです。
あとはフィジカルの強化。
ひたすら走りこんで筋トレをすることによって基礎能力を鍛えこむことにより、シンプルに『速い球を投げ』『強い打球を飛ばし』『速く走る』ことに特化したチームを作り上げて全国優勝したのだそうです。
さあここからが本題です!
野球に限って言えば、どうやら公立よりも私立高校の方が良さそうであることは分かりました。
それでも努力や工夫次第では、公立高校が私立高校に勝つことは不可能ではないのです。
とはいえ、ここでいう『フィジカルの強化』は、英語の学習で例えるならば『英単語やイディオムの暗記』です。
しかしながら、どういうわけだかこれを嫌う中高生が非常に多いように見受けられます。
そのくせ『○○大学に行きたい!』なんて言う。
もうそれって、『練習がしんどそうだし、レギュラーになれそうもないから公立に行くけど、フィジカルもやりたくないんだよね。でも甲子園は行きたいんだよな~。』と言っているのと同じです。
そんなプレイヤーが甲子園なんて行けるわけがない。
そして残念ながら先日終了した高校サッカー選手権も、ラグビー全国大会も、優勝したのは私立高校ですし、ベスト8以上のほとんどを占めているのも私立高校でした。
でですね・・・残念ながら受験においても、やっぱり公立よりも私立の方が環境は整っているのです。
幸いにもここ愛知県は公立王国と呼ばれていて、全国でも稀な公立高校が強いエリアではありますが、全国的に見れば『東京阪』『旧帝大』『早慶上智』『関関同立』『医学部』に多くの進学者を出しているのは私立なんです。
そんな彼らに勝とうと思うなら・・・。
四の五の言わずにせめてフィジカル(英単語の暗記)くらいはやりなさい!
さて、ああだこうだと言ってきましたが、昨日のブログでも申し上げました通り、山口自身は小学校から高校まで、バリバリの公立出身者です。
野球やサッカーも、公立高校が私立高校を倒す姿にロマンを感じています。
・・・というわけで、私立をひいきしているわけではありませんからね!
ただ客観的にみて、私立の方が環境は整っているという事実を述べただけで、他意はございませんのでご理解いただけたら幸いです。
さて、いよいよ今週末はセンター試験本番!
こんなだらだらしたブログを読んでいる受験生諸君はいないと思いますが、もし読んでいる受験生がいるならば、体調管理にだけ気を付けて、新しいことには一切手を出さず、復習だけをやってくださいね!
本日も最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。