よくある話(英語が得意で刈谷高校や西尾高校に合格したけれど、ついていけなくなってしまった・・・)

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雑談

模試がどんどん返却される今日この頃、連日成績優秀者をご報告させていただいていますが、たま~にブログでの掲載をお断りされることもあります。

 

先日偏差値68以上取った塾生に掲載をお願いしたところ、やんわりとお断りされました。

 

こちらもやんわりと理由を聞いてみたところ、『まだ自分の成績に納得していないんで・・・。』とのこと。

 

う~ん・・・素晴らしい!

まだまだ自分は成績が上がると思っているし、まだ頑張れると思っているってことですね!

 

そんなわけで、毎回毎回塾生本人の確認をいただいて成績を紹介させていただいていますが、もし恥ずかしかったら遠慮なくお断りいただいて大丈夫です。

 

 

【某県の公立高校入試対策を動画で拝見しました】

ちなみに愛知県ではないです。

関東某所のどうやら地元では有名らしい学習塾さんの動画でした。

 

クオリティも高く、こんな動画が無料で提供できるということは、授業の内容はさらに素晴らしいのだろうなと感心して拝見させていただきました。

 

その動画内の『○○県の公立高校入試英語対策!』というものを見させていただいたのですが・・・愛知県にも通ずるところがあったので少しだけご紹介させていただきます。

 

(1)長文を見る前に語注を見ろ!

(2)設問を先に読んで問題文の下線部に備えろ!

(3)返り読みをするな!

 

先にお伝えしておきますが、公立高校入試対策としては申し分ないです。

当塾でもまったく同じような指導をしています。

 

愛知県と言わず、全ての都道府県の公立高校入試問題では、長文中の単語にほとんどルビが振られており、文末に全て日本語が載せられているので、英文を見ずとも日本語で何となくの全容がつかめてしまいます。

 

ちなみに昨年の愛知県のB日程の長文を例として挙げさせていただくと・・・(英語は省略します)

物、見学者、学芸員、説明、テーマ、スミソニアン博物館、ワシントン(アメリカ合衆国の首都)、東京国立博物館、万国博覧会、文化財、~にさわる

 

これだけの情報があれば、世界と日本の色々な博物館と、仕事の内容なのかな・・・とあたりがついてしまいます。

 

(2)についても同様ですね。

 

先に設問を見てどんな問題なのかをある程度予想し(とはいっても愛知県の場合、整序問題・動詞を選んで過去形、現在分詞、過去分詞を選択、内容一致、単語補充と出題形式は決まっていますが・・・)、その上で長文を読むというものです。

 

ここで重要なことをお伝えしておきたいのですが、ここまで英語の話は一切出ていないということなのです。

 

ただの受験テクニックですね。

ちなみに中学受験を突破して中高一貫校を突破した子供たちや、難関私立高校を受験するような受験生達は絶対にこんな指導は受けません。

 

このやり方では、『公立高校入試』という極めて限定的な入試の対策がとれるだけで、高校に進んでからの英語の授業にはまったくついていけなくなるからです。

 

別に私立を推奨しているわけでも、難関私立が素晴らしいと言っているわけではありません。

ただ、現実問題として、公立高校入試に特化した学習を積み上げたお子様が、『自分は英語が得意なんだ!』と錯覚して高校に進学した結果、コテンパンに自信を叩きのめされて英語がニガテ教科になってしまうことは何としても避けなければなりません

 

もちろん、目の前の受験はとても大切です。

 

だから私たちも、公立高校入試対策という点で、この動画のような指導をしますが、加えて『単語を覚えることの大切さ』もしっかりと伝えていきます。

 

本当に乱暴な言い方になってしまいますが、公立高校入試の英語なら、英単語を覚える必要はありません。

どうしても動詞の語形変化問題があるので、ある程度の単語対策は必要ですが、それとて20~30程度に絞られます。

 

毎年出る単語は同じですから。

 

しかしこのやり方で、8割9割、満点の22点を取れても、まったく質も量も異なる高校英語に対する備えが無ければ何の意味もありません

 

大学進学をゴールとせず、飽くまでも第一志望の高校に合格することが最終目標だと言うのであれば、この学習法に異論を唱える理由はありません。

 

しかしながらみなさんの先輩方、お母さんからのお話などで、『学年上位で西尾高校に入ったけど、得意だったはずの英語が全然ついていけなくなった・・・。』なんて話を聞いたことがあるお子さんやお母様もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

文法はもちろん比べ物にならないくらい難しくなるのですが、それ以前に、中学の頃に(厳しく言わせていただけるならば)手ぬるい学習法を身につけてしまったからなのです。

 

単語なんてどんだけきつかろうが、覚えるしかありません。

大学受験や英検では、まず語注などというものはありません。

 

それ以前に、言語を学ぶのに単語を覚えなくてよいなどという話があるわけがない

 

まずは単語をしっかりと覚えなければならないという姿勢を早期段階に身につけてほしいです。

 

これから受験を控えている中学3年生諸君、別に今は覚えなくてもいいんですよ?

もちろんみなさんは、数学も国語も、理科も社会もやらなければならないのですから、英語の単語暗記に時間をかけていられないという気持ちはよく分かります。

 

ただし、それが通用するのは高校に合格するまでと肝に銘じてほしいのです

 

正直に申し上げますと、英語学習において一番きついのは英単語の暗記です。

一番時間がかかるのではないでしょうか?

 

そして連日申し上げておりますが、英単語の暗記がひと段落ついてからが英語学習のスタートラインです。

 

難関校を目指している連中というのは、中学1年生で英検準一級を取っていたり、センター試験を50分くらいで解いて満点とってしまうようなお子さんもいたりします。

 

必ずしもみなさんがそうならなければならないわけではありません。

大学を受験するときに間に合えばいいだけの話ですから。

 

ただしそのためには、意識づけだけでも良いので、早期段階で正しい学習法を身につけておかなければなりません。

 

『語注を先に見て内容をつかんでおく』『設問を先に見て問題に備える』というのは学習の王道ではなく、少し先のステージではたちまち使い物にならなくなってしまうことを心に留めておいてください。

 

さて、今年の受験生も大分準備が整ってきたので、大分ゆとりが出てきました。

 

無料の体験授業は随時受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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