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教室長ブログ

本日ですが、入塾したばかりの塾生の男の子が居眠りをしていたので、ちょっと大きめの雷を落としました。

(え…本当に注意されるん??)というリアクションでしたが『当たり前やろがい!』。

まあ普通の塾ならば、中高生に忖度して、『生かさず殺さず』で、生徒が居眠りしていようがしていまいが放置して、気持ちよく通塾してもらった上でお月謝を落としてもらうのでしょうが、『当塾は違います』。

学習環境保全、塾生の目標達成が第一ですので、そんな何の役にも立たない忖度は一切いたしませんので。

・・・て、今日言いたかったことはそんなことではないです。

国公立を含む難関大学の英語の試験で、何が求められているかについて簡潔にお話いたします。

【国公立大学の英語の二次試験では、英語力だけではなく、日本語の能力と情報処理能力が求められている】

本日は英語の文章は一切使いません。

以下には日本語の文章だけを紹介させていただきます。

『物理的宇宙の構築は、私たちの心理面での不確実性を念頭において行われるべきだったとでも言うかのように、中にはそうした見通しを、科学は人間の確実性を信じる気持ちに対して、否定的な影響を与えるのではないかという疑いを抱かせる根拠とさえみなす人もいるのだ。』

『過去に権力者たちが、人々に「無」について考えることさえさせないようにしたとしても、「無」は十分に公のものになっている。禁止された思想という奥深い場所から、哲学や宗教という神聖な会堂の内部にある名誉ある場所に、そして最後には広い世界に引き出され、「無」は芸術により、ほとんど心を奪われたかのように、広く取り入れられてきた。』

これらの文章ですが、現代文の文ではありません。

元々は英語で書かれていて、その模範解答がこちらになります。

これはぜひぜひ保護者様にも共有していただきたいのですが、お子様の志望校が国公立大学であったり、私立でも偏差値が60を超える大学であるならば、ぜひぜひ赤本を手に取ってみてください。

こと大学受験においては、英語という教科は英語の能力だけではなく、日本語の高い記述力と、高度な情報処理能力が求められます。

つまり難関大は、『英語だけができます!』みたいな帰国子女はガンガン振るい落とすんです。

文法であったり英単語や熟語の暗記は言わずもがなですが、プラスアルファのものも受験では要求されるのです。

だからものすごく膨大な時間が必要となるのです。

以前にもブログでご紹介しましたが、正直英語の文法だけならば、マンツーマン指導であれば100時間もあれば完璧になります。

問題はその先、その身につけた文法であったり、英単語やイディオムを、どうやって国公立二次レベルの問題や私立の本番に応用するかということです。

これもかねてから申し上げております通り、『大学入学共通テストレベル』であれば、そこまで追い込む必要はありません。

共通テストや旧センター試験は、『基礎レベルをきちんと学習してきたのかどうかを確認するためのテスト』なのです。

ただし、旧七帝大をはじめとする国公立大学の二次試験や、難関私立の本番は違います。

こちらは足切りを突破してきたすでに優秀であることが分かっている受験生を、『振るい落すための試験』なのです。

名古屋大学を受験する受験生は、総じてすでに750点以上得点している受験生ばかりで、そんな受験生達で鎬を削っていくことになります。

ここには記念受験をする層は1人もいません。

マークオンリーなら(天文学的な確率ではありますが)運で合格する可能性がありますが、二次ウェイトが非常に高く、ほとんどが記述の国公立の受験では、それはまず起こりません。

不合格になると分かっていて受験する受験生はいないのです。

逆に言えば、国公立を受験する層は、共通テスト対策なんて取って当たり前で、もうすでにしっかりと二次対策をしている受験生ばかりということです。

そしてどいういうわけだか、文系・理系を問わず、ほとんどすべての大学において英語は必須なのです。

でもこの理由ははっきりしていて、大学側は英語の能力だけを求めているわけではないのです。

英語という教科を使って、文章を構築する能力がどれくらいあるのか?またはしっかりと情報を処理してまとめることができるのか?を見ているのです。

重ねて申し上げますが、それには膨大な時間がかかります。

上記のような文章をまとめ上げる能力を身につけるためには、半年や一年の学習では到底足りないのです。

本当にしつこいようですが、難関大学に合格できるかどうかはご本人の能力の問題ではありません。

いかに早くスタートを切れたか?ただただそれだけです。

というわけで、今日も慌ただしい感じになってしまいましたがこの辺で失礼いたします!

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