『1対1』と『1対3』の違いについて ①

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保護者様へ

なんと!

この塾が始まって以来初めての、『1日で3つ目のブログ』を書かせていただきます。

 

去年の暮れから先日の公立高校入試A日程が終了するまで、怒涛の忙しさだったので、受験シーズンが終わってからというもの、本当に暇・・・いや、暇とか言ってはいけませんね!

 

でも新2年生、新3年生のみなさん、もっと自習に来てくださいね!

ちなみに昨日東校の女の子に聞いてみたら、『みんな春休みを満喫しているみたいですよ。』とのこと。

う~ん・・・それは仕方ないですね・・・。

でもやっぱり、あの怒涛の忙しさの方が山口にはあっています。

質問質問、授業が終わっても質問・・・。

本当に大変でしたが、一番楽しくて充実している時間でしたね。

 

 

 

さて話を戻しまして!

昨日新規面談でお越しいただいたお母さまからいただいた質問について、ここでお答えさせていただきます。

 

 

 

これまでも何度かご紹介させていただきましたが、『1対1と1対3は何が違うの?』というお話です。

ちなみに毎回お伝えしておりますが、飽くまでも特徴の違いがあるというだけで、指導形態の優劣の話ではありません。

1対3でも結果が出る生徒はいますし、逆に1対1が肌に合わない生徒もいます。

それを踏まえてお読みいただけたらと思います。

 

 

山口ですが、実は学生時代に『1対3』の学習塾で指導をさせていただいていたことがありました。

楽器や子ども英会話を教えていたときは、『1対複数』のグループレッスンも指導させていただいたこともあります。

 

 

そしてそれを踏まえた上で結論から申し上げますと、『1対1と1対3はまったく別物』ということになります。

 

私の経験談からお話させていただきます。

山口が『1対3』の学習塾で指導させていただいていたときは、こんな感じでした。

 

・先生1人に対して生徒が3人

・その3人の生徒は学年も性別も成績も違う

・指導時間は60分、または90分

 

主にこういった感じでしょうか?

 

そしてこれも結論からお伝えいたしますが、この形態で成績が上がる生徒というのは、

・自学自習の習慣ができていて、ある程度自発的に学習ができる

・自分のニガテをある程度把握していて、それを嫌がらずに克服しようとする

 

そんな生徒です。

理由をお話しましょう。

 

 

 

まず、学年も性別も、得意不得意も性格も異なる3人を同時に指導する。

これについてお話します。

図にするとこんな感じです。

 

 

例えばこうなります。

 

Aくん 中学1年生 学習習慣もまったくなくて、5教科全てがニガテ。よくしゃべる男の子

Bさん 中学3年生 学習習慣はあり。成績は真ん中くらい。引っ込み思案なのでなかなか質問はできない。

Cさん 高校2年生 国立志望で偏差値は60超え。数学がニガテ。質問も積極的にできる。

 

講師 地元国立大学の学力も高い、アルバイトの学生の先生が指導。

 

 

こうなります。

 

 

 

この時点で、1人の講師から3人に同時に発信する授業ではないことが分かります。

3人とも得意不得意が異なりますし、何よりも学年が違いますので・・・。

 

 

つまり、60分ないし90分を3分割して、質問対応中心の指導になるのです。

1人あたりの指導時間は20分、もしくは30分ということになります。

 

この時間を短いということが言いたいわけではなく、この時間を有効に活かそうとするならば、ある程度生徒本人が課題を持って、積極的に講師に質問をすることが望ましいということです。

 

 

そうじゃないとこんなやりとりが起こります。

講師『今学校で何やってるの~?』

生徒『う~ん・・・二次関数の利用問題』

講師『OK、じゃあ二次関数の利用やろうか』

 

だけどこの生徒、本当に数学がニガテで、二次関数の利用どころか『一次関数』、場合によっては『方程式の文章題』も理解できていないかもしれません。

 

しかし20分ないし30分という時間で、講師側がそこまで拾い上げて、遡って指導するのは大変難しいです。

なぜならば同時に、残る2人のことも考えなければならないですから。

 

 

だから講師の側からだけではなく、生徒の側からも自発的に、『先生、僕はここがニガテなので、ここを指導してください!』と発信してくれると、この短い時間を効果的に、有効的に活かすことができます。

 

 

 

そしてもう1つ、内気であったり、気持ちが優しすぎるお子さんではなかなか難しいかもしれません。

山口が当時担当していた中学2年生の女の子で、一度も質問してこない生徒がいました。

 

ある日たまりかねて、『○○さん質問しづらいかな??もしかしたら女性の先生の方がいい??』と聞いてみたことがありました。

あれからもう10年以上経ちますが、その時の彼女の言葉は今でも忘れることができません(続く)。

 

 

 

 

 

 

 

 

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