美味しいチョコレート、ありがとうございました!

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雑談

そういえば新しく入った新高校生の女の子のお母様から、こんな素敵なものを頂戴しました!



甘いもの好きの山口にはたまらんですたい!


本当にありがとうございました!


こちらの女の子、まだ授業が1回終わっただけなのですが、消化するスピードが凄まじい…。


こりゃあ大幅に前倒しして、まず一通り高等英語を半年ほどで修了して、超がつく難関大や受験を飛び越えてTOEFLなどの対策もできればと考えております。


楽しみですね!




【とにかく英語学習には膨大な時間がかかってしまう】


さて、今しがた『半年で高等英語を終わらせる』という話をしましたが、もちろんそれは英語学習が簡単にすぐに終わってしまう、という意味ではありません。



これはとある代表的な英文法の入門書なのですが、それでも900ページほどあります。



こんなものが900ページびっちり埋め尽くされているわけですが、当然これをひとりで読んで理解するとなるととんでもないストレスがかかる・・・というか時間がない高校生には無理です。


だから私たちが先回りして、実際の文章や入試の過去問などで触れながら、都度都度根気よく解説していきます。


こういった文法書の類を、しかも日本語とはまったく構造が異なる英語の文法を書籍だけで100%理解するのは現実的に厳しい・・・、しかも入試問題は意地悪ですので、80%90%の付け焼刃の知識では解答できない、というよりも、そういう受験生こそ振り落とすような問題が作られています。


そしてしつこいようですが、これですら入門書です。


考えてみれば別に英語じゃなくてもいいのですが、言語を文字だけで学ぼうとするならば、そりゃあ膨大な量になるのは当たり前ですよね。


そして高校生のみなさんが勉強しなければならないのは英語だけではない。



さて、これだけでも大学受験の対策が大変であることは十分に伝わると思うですが、この対策がはたして高校3年生からちょっと本気になったくらいで対策可能なのでしょうか?






【『今から1時間でハワイに行きたいんですが何とかなりませんか?』と言われてもどうにもならない】


どうやらスペースシャトルの時速が4800㎞とのことです。

それでも間に合いませんね。

ただ、『高校3年生から受験対策を始めて難関大に合格する』のと『今から1時間でハワイに行く』というのは、程度が違うだけで無理難題であることに変わりはありません。


本当は塾の利益を考えるならば、そりゃあどんな受験生でも受け入れたいです。

しかし、現実に安くはないお月謝をいただく以上、合格する見込みがないのに入塾していただくわけにはいきません。


当塾はいかなる難関大対策もできると自負しておりますが、時間が1年やそこらしか残されていない受験生に、2年3年分、もしかしたらそれ以上の学習量をこなしてもらえる自信がないのです。



だからそういう受験生はうちなどではなく、『たったの半年や1年でも、E判定から難関大合格可能!』なんてことを謳っている塾を選んだ方がいいです。



とはいえ、そんな当塾でもやっぱり『入塾してはみたけど、やっぱり危機感が持てずにこのままでは大学受験本番に間に合あない受験生』は出てきます。


そんな彼らや彼女たちに、当然山口は厳しい声掛けをします。


時間が無いですからね。


時間の余裕があるならば、山口も小学生や幼児を諭すようなお声がけをします。




やるべき時に受験勉強を怠ってしまった高校生に、一瞬でやる気を出してもらい、なおかつ3年分を1年で学べるようなお声がけと指導ができればそれに越したことはないのですが、残念ながら私たちにはそれができないのです。




【こんなことができるのは山口のような暇人だけ!】

自分自身は英語を学ぶことが大好きなので(とはいえ、英単語やイディオムを覚えるのはみなさんと同じでかなりの苦痛を感じていますが)、大学受験に必要なものはもちろん、それとは関係のないことも頑張っています。


ニューヨークタイムズのような英字新聞を読んでみたり、好きな小説家、スティーブン・キングの小説を原書で読んでみたり・・・。


最近はそれに加えて、50年前、100年まえのイギリスの新聞やエッセイを、自分勝手に気ままに訳したりしています。





【6(a)】 He was interested in human beings, and understood man’s weaknesses and viewed them with a warm eye, which made him tolerant, in such a way as would, I am sure, help the one so disposed not only to be happy himself but also to make those around him happy.  ⑪

『ぐ) 彼は人間そのものに関心を持っていたし、その弱さについても理解していたので、暖かい眼差しで見守っていた。そのことが彼を寛容にさせたし、私が思うにだがそれは、彼自身だけではなく、彼の周りの人々を幸せにするべく、見捨てられた人々をどうにかする手段でもあったと言える。』

★誤訳!)この”disposed”は『処分された』ではなく、”be disposed to do”『~することに気が向いている』『~する傾向がある』なので注意!

【-(b)】 His interest in human beings, his warm understanding of human weakness, led him to a tolerance that, could we but possess it, would help us not only to be happy ourselves but to make others happy also.  ⑫

『高政) 彼の人間への興味、人間のもつ諸々の弱さへの暖かい理解は、それが持てさえしたら自分自身を幸福にするばかりか、ほかの人をも幸福にするのに力を貸すと思われる一種の寛容へと彼を導いたのだった。』

Cf) The majority of men are subjective toward themselves and objective toward all others, terribly objective sometimes, but the real task is in fact to be objective toward oneself and subjective toward all others.  ⑬

『ぐ) 大半の人間は自分に対しては主観的で、その他大勢の他人には客観的・・・、いや、時に必要以上に客観的なのである。しかし実際には、自分自身にこそ客観的でなければならないし、他者に対してこそ主観的であるべきである。』 (★模範解答なし!)




【b)の類例】 The Englishman’s lack of curiosity about others, his complete indifference to what others―even when they are his own people―think of him, his long established social conviction that every one should keep to his place and neither interfere with any one else nor be interfered with, will often make him appear to be unfriendly, when all he wants is to be left. ⑭

『ぐ) 大半のイギリス人が他人に対して関心を持っていないこと、つまり他人が、いや時には自分の家族ですらその対象となるが、彼らが自分をどう見なしているかに無関心であることは、イギリス人が長い時間をかけて築き上げた社会通念であるといえる。その通念とはつまり、みなが自分の居場所を守るべきであり、他者に干渉すべきではない、また干渉されるべきでもないという概念なのだが、それがかえってイギリス人というものを親しみにくいように思わせる要因となってしまった。しかし実際のところ、彼らは放っておいてほしいだけなのである。』                 ―3―





正直なところ答えがないため、合っているかどうかも分かりませんし、実際に誤訳してしまうこともあります。


ただ、こんな無責任なことができるのは自分に対してだけですし、こんなことをあ~でもない、こ~でもないと推論できるのは、受験も何もない山口のような暇人だけです。


もう自分なんて英語勉強してギター弾いてるだけの毎日ですので。


たったの数年で、しかも大学受験という大変なゴールが設定されている中高生のみなさんとは置かれている立場が違います。




それでも、大学受験という観点から、そして趣味の側面から英語に触れていると、中高生のみなさんが実際に難関大に合格するために、どれほどの質と量の学習が求められているのかは分かります。




もう本当にしつこいようですが、みなさんが中学受験を体験したことがないのであれば、『高校1年生の春からスタートするのが望ましい』ですし、『遅くとも高校2年生の夏休みからスタート』してほしいです。



ただ実話になってしまいますが、山口は高校2年生の夏まで勉強を放置した結果、国公立対策は間に合いませんでしたし、第一志望にも落ちています。


受験はそんなに甘くはありませんし、ワンチャンなどというものは存在しません。



ただただ、小さい頃からコツコツ一生懸命頑張ってきた高校生から、難関大合格の席を埋めていきます。



遅く取り掛かった受験生に、席が空いているわけがありません。



本当にしつこいようですが、受験は時間との戦いです。


『勉強は量よりも質が大切』



違います。


質はいわずもがな、量も当たり前に必要です。



山口を筆頭にですが、質の高い学習を短期間やっただけで、大学が要求しているだけの学問を修めることができる極めて優秀な人間がどれだけいるのでしょうか?


岡崎高校や刈谷高校にひとりいるかいないかだと思います。



そんなね、自分達優秀じゃないんですよ。



都築先生が、イマイチ本気で課題に取り組めていない受験生にこう言ってました。


『あなたは○○大学に行きたいって思ってるかもしれないけど、○○大学はあなたに来てほしいとは思ってないよ?』


(※ちなみにこちらの受験生は、昨年度見事第一志望の大学に合格しております。合格体験談も書いてくれておりますので、ぜひぜひお読みくださいませ。)



大学、とりわけ難関大が求めている人材は、『辛いこと、大変な壁が目の前にあっても、目標の達成のために一生懸命できる学生』です。


みんなが一生懸命頑張っている時に、散々サボってスマホ漬けになって、最後の最後に慌てて受験勉強を始める学生を、一体どの大学や社会が求めているのでしょうか?



正直大学と言わず、場末の学習塾FIXでもお断りです(※他の塾生の迷惑になりますので)。


というわけで話がそれましたが、どういうわけだか昨今の大学受験、英語ひとつを取っても相当な学習量が要求されます。



山口が受験生のみなさんに厳しい声掛けをするときは、もちろん憎さ余ってのものではありません。


ただただシンプルに、『今の学習姿勢だと絶対に受験には間に合わないから、すぐに本気になってほしい!』、そう思っているだけなのです。














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