納涼、本当にあった怖い話…
本日娘を保育園に送って、少し暇があったので(どこかの塾について調べてみようかな?)と思いました。
やはり競合他社、大手ライバルの動向を知ることは大切、といっちょ前にビジネスマンぶってみたわけですが・・・。
とある大手学習塾について調べており、うちと同じように、問い合わせフォームに電話番号を入力する箇所があったので、何とはなしにスマホの番号を入れてみたらば・・・。
30秒後にかかってきた!(注:朝9時前です)
しかも2回も!!
怖い・・・めっちゃ怖いよー!と思っていたら、今度は知らない番号から鬼のように電話が・・・。
念のために、その電話番号をネットで検索してみたら、『○○(その塾の名前)の迷惑営業電話』と出てきました。

(注:なお、日付変わった本日24日も、すでに5件の着信が入っております)
いや~・・・そりゃあお母様方も塾に問い合わせするのは及び腰になりますよね。
でもご安心くださいませ!
うちの体験授業を受けてくださったお子様、並びに保護者様はご存知の通り、
①当塾は一切の営業、お声がけはいたしません。
②電話番号の個人情報等も一切伺いません(※ですので、体験授業後にうちからお母様に電話をかけることもありえません)
③体験当日は手ぶらで来てもらいます。✖『銀行印を持って来てください』なんてことは言いません!
毎度のことですが、私は当塾が日本一だと思っていますので、営業などのお声掛けは一切必要ないと考えています(※実際に、刈高や岡高の上位陣にも選んでいただけております)。
もちろん、お子様と当塾の相性はありますので、選んでいただけないこともありますが、まったく気にしておりません。
また、③の『銀行印・・・って何のこと??』と思われたかもしれません。
これは前塾での決まり事だったのですが、『体験授業当日には銀行印をご持参いただく』というルールがありました。
理由は簡単で、『体験授業当日に即決していただき、契約書にサインしてもらい、引落の手続きまで完了させるため』、です。
もちろん、うちではそんなことはいたしません。
金額は違えども、塾選びはお家選びと似たようなもの。
人生がかかっていると言っても過言ではありません。
体験当日に塾を即決する、などということは本来できないはずなんです。
ですので、当塾に限らずですが、『体験授業を受けたら必ずその日は持ち帰ってください』。
そんなの当たり前です。
もちろん山口も営業マンですので、みなさんにとって耳障りのよい営業トークはそれなりにします。
ですが、入塾するか否かを判断するのは、飽くまでもお子様、そしてお母様やお父様です。
どんなにしつこく勧誘されても、その日は必ず持ち帰ってください!
【6~7月は大手学習塾のかき入れ時】
そういえば大手学習塾にとって、6~7月はかき入れ時だもんな~としみじみ思いました。
私も超大手学習塾に勤務していた頃、想像を絶する苛烈なノルマが課せられておりました。
ちなみに山口が大手に勤務していた頃の最後の夏休みのノルマは、
①7月35名入塾(※ちなみに実働日数は25日)
②現生徒夏期講習1,000万円以上売上
③面談は絶対に即決、契約書にハンコを押してもらうまで、ご家庭を絶対に帰らせるな
いや、もうおかしすぎますよね。
とはいえ、当時は山口の脳内も大分おかしなことになっていて、生徒達の合否はそっちのけ。
会社から降りてくる数字を達成するのに躍起になっていました。
おかげさまで私山口、最後の3年間は常に高月謝全国10位以内(※当時500拠点)、年間売上1億以上という大変”不名誉な”結果を叩き出しました。
いや、不名誉ですよ。
当時の山口、中高生のみなさんの成績はそっちのけで、自分の成績に憑りつかれていたのですから。
しかしです。
世の中のお父様やお母様によく考えていただきたいのです。
大手学習塾は、当然たくさんの中高生のみなさんが通っています。
生徒の数が多いということは、生徒一人ひとりにとって本当にいいことなのでしょうか?
今でこそ私、この教室は40~50名に制限しておりますので、かなりの余裕を持って、塾生一人ひとりを細やかに見ることができていますが、これが100人200人となると不可能です。
実際に私、前職では名前を憶えていない生徒もいましたので。
名前も憶えていないのに、どうやってその生徒の夢や目標を把握し、本当に必要なものを提供できるのでしょうか?
・・・とまあそういったわけで、『自分がやりたいことはこれじゃない!』と気づき(正確には奥様に気付かせていただいたのですが)、思い切って前職をやめたのでした。
いや~それにしてもえげつない・・・。

『絶対に契約を取れ!』
『面談に来てもらったら、契約書にサインしてもらうまで帰らせるな!』
『毎月の目標数字は絶対に達成しろ!』
そりゃこれだけ鬼電もしちゃいますよね(それにしてもこの着信数は異常ですが・・・)
以前のブログでも書かせていただきましたが、大手学習塾がターゲットにしているのは『勉強をサボって後先の無くなった、切羽詰まった高校3年生』。
契約取るのなんて簡単です。
『お母様、○○君は今まで部活動を頑張り過ぎたんで、受験勉強が不十分になってしまいました。
でも大丈夫です。メインの英語と数学は通常授業で受けていただいて(※月謝10万円)、その他の教科は夏期講習100コマで何とかしましょう!(※+100万円)』
こんな馬鹿げた提案もあっさり通ります。
山口の営業力が優れているわけではありません。
こんなの誰でもできます。
重ね重ね申し上げますが、それでも結果が出るんならいいんです。
しかしですよ?
大学受験に必要になる学習の質と量は変わりません。
そう考えた時に、果たして高校3年生の夏まで勉強をサボった受験生が、『たったの半年程度で、2年9か月分の学習をできるのか?』、ということなんです。
当塾で刈谷高校や岡崎高校で上位10%をキープしている塾生は、高校1年生から、何なら中学生の頃から、コツコツコツコツ学習を積み上げてきたんです。
このうちの塾生たちのような受験生に、瀬戸際の高校3年生の夏まで勉強をサボった受験生が勝てるわけがありません。
はっきりと申し上げますが、仮に高校3年生の夏休みまで受験勉強をサボってしまったなら、その後どんなプロ講師が、毎日毎日受業をやったとしても絶対に消化することはできません。
ズバリ『お金の無駄』です。
穴の空いたバケツに、ひたすら水を注ぎ込むようなものです。
大学受験に必要な学習はきわめて高度です。
膨大な時間をかけて基礎・土台を築き上げて、最後の最後にかろうじて大学受験対策に入ることができるんです。
大手学習塾がこの時期に躍起になっているのは、中高生のみなさんの将来を憂いてのことではありません。
ただ単に、『この時期が一番簡単に契約が取れて、大型提案も易々と通ってしまうから』です。