刈谷高校とある高校の差について

カテゴリー :

教室長ブログ

先日紹介させていただきました刈谷高校A判定の中学生男子ですが、当塾に入塾した時はD判定だったんですね。



それをたったの数か月でA判定まで持って行ったのですが、これはもうただただ、彼の努力が素晴らしかったとしかいいようがありません。


ほとんど毎日自習に来てくれて、しかも集中力を切らすことなく、最終22時まで頑張っています。



もちろん、第一志望に合格することがベストなのですが、今ここで、これだけ頑張ることができるのであれば、この先どんな高校や大学に行っても、同じように努力することができます。



そしてここで注目していただきたいのが、刈谷高校ととある高校の偏差値の差です。




刈谷高校の偏差値基準値が『66』、一方で彼がA判定を叩き出している某高校の偏差値は『58』と出ています。


彼の志望校判定を見ても、同じ点数でA判定とD判定という結果が出ているわけですから、その差は相当なものであることが分かります。



でもですね、もちろんほんの数年前はそんなことなかったんです。


ほんの数年前の偏差値のポイント差は『たったの3ポイント』、それほど大きな差はなかったんですね。



ところがたったの5年10年で3ポイント差が8ポイントまで開いてしまった、これはもう本当に大変なことだと思っています。



ちなみにですがこちらの高校、上位陣の合格実績は刈谷高校とそれほど変わりません。



名古屋大学や名市大、名工大といった難関大合格者も出していますし、たまに京大や東大の合格者も出るくらいなんです。



ではどうしてこれほどの差が生まれてしまったのかというと、この高校内での上位陣と中間層以下の差が著しく開いてしまったからです。




おそらくは学年上位30位以内の生徒達の偏差値は70を超えていると思われます。


ですが100位~220位くらいの生徒達の偏差値はおそらく50くらい(※推定です。間違ってたらすみません)、250位以下の生徒達の偏差値は40台だと思われます。



憶測の域を出ていませんが、まあ当たらずとも遠からず、といったところだと思います。


そうじゃないと、『偏差値58』の説明がつきません。




【だから私たち大人が備えなければならない】

こちらの高校ですが、合格するのは相当難しいです。

今でもおそらく、各中学校の学年上位15%に入っていないと合格は厳しいでしょう。


ちなみに中学時代の山口の学力では、逆立ちしても合格できません。


担任の先生からも『100%落ちるから受けても無駄だぞ』と言われていたはずです。


それくらいこの高校の難易度は高いんです。


入学時点での学力で言えば、刈高生や岡高生とも引けを取らないはずです。



ですがほんの数か月もすれば信じられないような差がついてしまう。


刈谷高校や岡崎高校では猛烈な課題が出されているのに、この高校ではほとんど課題らしい課題が出ないからです。




あ、高校名出ちゃってた。


まあしかし、ホームページで紹介されているくらいなのですから、自信を持って発信されていることでしょう。


もちろん、校長先生がおっしゃっていることは正しいんです。


『自分は何ができて、何ができないかという、自らの学習状況をきちんと把握して、どんなふうに学習を進めたらよいか試行錯誤しながら、自分の最善の方法を見出していくこと』



しかしながらまだ15年程度しか生きておらず、オールマークの公立高校入試しか体験していない高校生が、いったいどうやってそのことに、主体的に気づくのでしょうか?




私からすれば、そんな高校生諸君は大学入試に関して言えば赤子同然、だから刈谷高校や岡崎高校のように、まずは定量的な課題を用意し、『大学受験とはどれほど大変なのか』を知ってもらうように準備をすることが指導者の責務と考えています。



その上で、『いや、こんなにやりたくないよ』というのであれば、ご自身の意志で学習を放棄すればいいだけの話です。


15年前、私が『西尾市に骨を埋めるぞ!』と思わせてくれたのは西尾高校と西尾東高校でした。


『こんなに凄い高校が、こんな小さな町に2校もあるのか!』と本当に感動したんです。



そしてうちの塾の先生たちはほとんど西尾高校出身者ですからね。



西尾高校って凄いんです。


だからもう一度、かつての輝きを取り戻してほしいと切に願っております。



※実は西尾高校の修学旅行先、自分の地元なんですよね。

そんな縁もあって、自分は本当に西尾高校大好きなんです。


だから先生たち、お願いですから課題を出してあげてください。


今の大学受験って、信じられないほど大変じゃないですか。


なぜ刈谷高校や岡崎高校で膨大な課題が出ているのか、それはごく一部を除いた高校生はまだまだ未熟で、誰かが課題を用意しなければ大学受験レベルの学習は難しいからです。






Monthly Archives

月別記事