accuse, blame, criticize はまったく異なる単語です!

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高校生のみなさんへ

それにしても嬉しいですね。

正直去年の今頃、ブログにも書いてある通りなのですが、そのまま行けば今年の高校3年生の第一志望合格率は30%を下回ると本気で思っていました。

それは成績だけを見て否定していたわけではありません。

相対的に見て学習量も質問量もまったく足りておらず(一部の塾生はそんなことはありませんでしたが)、このままでは大学受験に必要十分な学習量が確保できないと思っていたからです。

でもやはり高校生の爆発力はものすごいですね。

今のペースで行けば、おそらく6~7割は第一志望を勝ち取れるものと確信しております。

しかしながら、それは裏を返せば3~4割は第一志望合格が厳しいということでもあります。

正直な話、それも事実なのです。

高校受験とは異なり、大学受験は挑戦のチャンスが非常に多いので、たいていの場合は第一志望は超挑戦校になってしまいます。

S原先生のように、『ん~、東大のA判定しか出たことがないので、東大しか受験しなかったんですよね~。』なんて超人はごくごく…、本当にごく一部ですから。

高校3年生のみなさんに残された時間はたったの『4か月』、この4か月で人生が決まると思って頑張ってほしいです。

もちろん実際にはそんなことはありませんし、本当に第一志望に合格したいのであれば、今年失敗しても予備校に通えばいいだけのことです。

ただし、今年の残りたった4か月も頑張れないのであれば、来年の1年も大して頑張れないと思います。

4か月が頑張れないのにどうやって1年頑張るのでしょうか?

去年の塾生でも2名浪人した受験生がいましたが、彼らは名古屋大学や名工大を目指していて、あと一歩というところで届かなかったので浪人することを応援しました。

彼らはきっと、今年の受験は成功すると確信しています。

でも、自分が高校3年間、だらだら過ごして結果が出せなかったという自覚があるのであれば、勝負を来年に持ち越してはいけません。

河合塾などのトップクラスの講師が、君のモチベーションを上げてくれるわけではありません。

4月にクラス選抜があって、あとは淡々と授業が進んで行きます。

夏期講習や冬期講習は案内などはあっても、選択するのは自分の意志で決めなければなりません。

高校の先生などのように、あれこれみなさんの世話を焼いてくれることなどもありません。

ほっておいても東大や京大、早慶医学部に合格する受験生は現れますし、予備校にとっては彼らが宣伝になってくれるから、すべての受験生にかまう必要などないのです。

たったの4か月が頑張れない君のことなど、誰も気にはかけてくれません。

2浪、3浪している連中もゴロゴロいるのですから、仮に君が来年失敗したとしても、『そうですか、それは残念でした。では来年度も頑張りましょう。』くらいにしか思っていません。

しかしながら、彼らは教育者ではないので当然です。

非難される筋合いはありません。

彼らは大企業に勤める勤め人であり、受験生はビジネスターゲットなのですから、何も間違ったことはしていません。

だから今、自分が怠けものだという自覚があるのであれば、今この4か月を頑張った方が賢明です。

【accuse, blame, criticizeは意味も語法もまったく異なる単語です】

そう、ついエキサイトしてしまいましたが、こちらが今日の本題でした。

この質問はとある西高生から頂戴しました。

これ、昔実は山口も気になりまして、ネイティブスピーカーに質問したことがあります。

受験用の単語帳だとどれも『非難する、批判する、責める』などと載っていて、違いはそれほどないように感じますが、これらはまったく異なる単語です。

一番分かりやすい”criticize”から説明いたします。

①”criticize” 『(間違っているところを)批判する』

『批判』と言う言葉からはネガティブなイメージを思い浮かべるかもしれませんが、こちらには良い意味も含まれています。

例えば”critical thinking”という言葉がありますが、こちらは『物事において、何か間違っているところがないか、論理的・客観的・批判的に思考を展開すること』という意味があります。

別に犯罪を犯したわけではありませんよね。

だから当塾は”criticize”されることは大歓迎です。

間違っているところがあればそれを指摘していただき、それを改善することができるのですから。

ですので、”critical thinking”『批判的思考』は、批判される側にとってはまあ大歓迎ではないけれども、決してマイナスなものではないと思ってください。

ちなみに山口愛用の英英辞典では、

“to judge someone or something severely” 『人や物事を厳しく判断すること』としか書いてありません。

※余談ですが、難関大志望者御用達の『鉄壁』には”criticize”は『善悪の決定を下す』とありますが、厳密にいえばそれは誤りです。

飽くまでも『厳しく判断する』だけであり、『善悪を決める』ような力は”criticize”にはありませんので改めてご注意を。

ちなみに語法は、”criticize 人 for 物事・理由”ですね。

それでは次。

②blame 『理不尽に相手のミスを責め立てるイメージ』

例えばですが、某立〇〇民〇党が、菅総理や自民党を責め立てるイメージですかね。

自分達はこれといって具体的な政策を打ち出しているわけではないのに、相手のミスは鬼の首を取ったように非難する、これが”blame”のイメージです。

“criticize”とは違い、まったくプラスのイメージはありません。

英英辞典でも、

“to say or think that someone is responsible for something bad” 『何か悪いことに対して、誰かが間違っていると言う、または考えること』とあります。

ちなみにこれ、今年の春先の記述模試でも語法問題で出題されましたね。

“blame”の語法はちょっと注意が必要です。

“blame 人 for 物事・理由”はおそらく受験生ならご存知だとは思いますが、これは”provide”などと同様に、『人』と『物事』の順番が入れ替わると、前置詞が”on”になります。

ほとんどの受験生が間違えたのではないでしょうか?

だから”Don’t blame on me!”とは言えても、”Don’t blame what I did for me!”とは言えませんのでご注意を…。

最後に”accuse”ですね。

 

③”accuse” 『犯罪や過ちを非難するイメージ』

これはもう①や②とは全然違いますね。

何せ『犯罪』ですので。

英英辞典では

“to make a statement saying that someone has done something wrong illegal” 『誰かが誤ったこと、もしくは違法なことをやってしまったことに対して、公式に公表すること』とあります。

ですので、山口個人としては”criticize”はいくらでも甘んじて受け入れますが、”blame”や”accuse”だけはお断りですね。

ちなみに語法は、

“accuse 人 of 物事・理由”ですね!

え?

そんなの覚える暇がない??

いや、あるでしょうよ!

相変わらずの駄文ではありますが、この文章を読むのに10分もかからなかったはず。

中学生には難しい内容かもしれませんが、高校生なら余裕で理解できるはず。

そして、もしもこの10分で3つの単語を完全にマスターできるのであれば、これは超ラッキーだと思いませんか?

実際に”blame 人 for 理由” “blame 理由 on 人”は、つい先日の模試で出題されたわけですから、こんなの普通に入試でも出るレベルの話です。

これを、『そんな細かいところまで覚えられないよ!』と思うのか、『似ているようでそんなに違いがあるのか~』と思うのかは、英語に限らずその他の教科における学習姿勢にも大きく影響してくると思いませんか?

確かに受験生に残された時間は有限で、取捨選択の必要に迫られることはあるでしょう。

でもみなさんが思っているほど、学校や塾で学ぶ内容に捨てるべきものはありません。

みなさんは『時間がない!』などと言いつつ、スマホにかける時間はきっとあるはずです。

(※もしスマホを触る時間が一日30分以内で、すべてを学習に注いでいるというのであれば話は別ですが)。

それにですね、今手元のターゲットで検索してみても、今回取り上げた三つの単語はすべて序盤に載っています。

難単語でもなんでもありません。

もしこんな基本中の基本の単語を覚えることにも難色を示すようであれば、悪いことは言いません、大学受験は諦めた方がいいです。

大学受験の成否=英語にどれだけ労力を割けるか?と言っても過言ではありません。

確かに、英単語の暗記には嫌になるほど何度も何度も繰り返しの反復が求められます。

しかし逆に言えば、繰り返しさえすれば誰にでも覚えられるのです。

これを高校3年生まで放置しないでください。

やるなら高校1年生、2年生の2年間です。

そしてこのことは主役である高校生はもちろんですが、ぜひぜひお父様お母様にも共有していただきたいです。

・・・、と相変わらず右往左往した駄文になってしまいましたが、授業がありますので本日もこの辺で!

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