『単純に量不足です。』―林修先生より-
連日『勉強量が足りない!』ということを小姑のようにこぼしている山口ですが、果たして本当にそうなのでしょうか??
・・・というわけで先ほど、『受験生 勉強量 どれくらい?』でネット検索してみました。
まあそしたら出るわ出るわ…。
『一日10時間でも足りない!』という意見もあれば、『一日3時間で充分』というものもあり、まあ正直そればっかりはどちらが正しいかは個人の価値観によるかと思われます。
信じたい方を信じればよいだけで、『人間の脳は集中できる限界が90分だから、一日に10時間以上勉強しても意味がない!』と思うのであればそれを信じてもいいと思います。
受験の直前期でもそれを貫くのであれば、の話ですが。
だってそうでしょう??
『一日に10時間勉強しても、期待する効果は得られない』という理由で勉強時間を減らすわけですから。
もしも自分は受験の直前期に慌てそうだと思うのであれば、今慌てるべきです。
それに一日の勉強時間なんて、置かれている状況によって千差万別です。
うちの塾生で偏差値70前後をキープしているメンバーは、それこそ『一日3時間でもよいかな?』と思えます(とはいえ、彼らはそうしないからこそ今の成績を維持しているのですが・・・)。
一方で、これまできちんとした学習習慣がつけられず、なおかつ『C判定以下』の結果が出続けている受験生なんかは、正直『一日10時間でも全然足りない』と個人的には思います。
もちろん、『一日3時間の勉強だけで第一志望に合格した』という強者もいます。
たまにこのブログで紹介する篠原先生や針本君などは、本当に一日3時間しか勉強しなかったと言っていましたが、逆に『勉強時間が一日3時間を切る日も一日たりともなかった』と言っていました。
彼らは少なくとも、それを6年間継続したので、その合計の学習時間はなんと『6,570時間』になります。
ちなみにこの『6,570時間』を、受験までの『226日』で割ると、『一日29時間以上』勉強しなければならなくなります。
物理的に不可能なんですね。
したがって、『一日3時間でよい』だの『一日10時間以上勉強しなければならない』だのは、受験生によってそれぞれ異なるのです。
一般論で全てを括れるわけではありません。
もしも今の判定がC判定以下であるならば、それはもう紛れもなく『難関校扱い』で、ここからはすべての受験生が必死に勉強してくるわけですから、彼らを追い抜くどころか、この差を維持することすら難しいということを自覚しなければなりません。
【林修先生の厳しいお言葉】
最後に色々とネットを見ていたら、林修先生の厳しくもありがたいお言葉があったので、紹介させていただきます。
『一番多いのは、単純に量不足です。進学校の生徒は、外部の生徒からするとびっくりするくらい勉強をやっています。一方で、周囲のレベルがあまり高くなくて、知らず知らずのうちに低い基準で判断していると、「俺はこんなにやっているんだ」と思ってしまうんです。ところが、その量自体が、実はそれほど多くないという場合が断然多いです。(林修著、受験必要論、集英社)』
一くくりにして言うのはあまりよくありませんが、やはり当塾でも合格実績が伴った高校に通っている塾生は、学習に対する姿勢も量も全然違います。
林先生はマイルドにおっしゃられていますが、単刀直入に言えば、『周りのレベルが高い進学校の生徒は一生懸命勉強するが、そうじゃない高校の生徒は一生懸命勉強したつもりになっているだけ。』と言っているのです。
受験生諸君、もう一度自身に問いかけてください。
みなさんの勉強量は本当に充分なのでしょうか??
比較はよくありませんが、やはり難関校を目指す受験生は、勉強量も質も桁違いです。
学習の質を求めるのは当然ですが、量はみなさんの努力でした担保できないのです。
しかも受験本番までもう8か月を切ってしまっています。
SNSだのLINEだの、YouTubeだのに時間を割く余裕はないはずです。
第一志望に合格しなくても後悔しない、というのであれば何をしようが自由ですが、もしも本気で合格したいと願っているのであれば、今すぐに日々の生活を見つめ直してください。