古文の学習法と目安となる学習時間

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雑談

先日塾生のお母様からお電話をいただき、古文が不安であるとのお悩みをご相談いただきました。

 

該当する塾生の女の子は、まだ高校2年生ですので、常々『まだ大丈夫だよ~。』と声をかけていましたが、それでもニガテで不安で仕方がないとのこと。

 

素晴らしいですね!

 

できればこの危機感を、現高校3年生に持ってほしい・・・。

 

 

当ブログでも山口は、『古文や漢文の対策は、3年生の夏からでも間に合います(ただし早慶は除く。早慶は遅くとも高校2年生の冬には本腰を入れてほしいです)。』と伝えておりますが、それはもちろん『古文は手を抜いていい』と同義ではありません

 

 

やるかやらないかなら、もちろんやった方がいいのです。

 

 

ではそんな古文の学習法ですが、まあ英語と同じで古文単語を覚えるのは言わずもがな、基本的に文法です。

 

そりゃあそうなんです。

 

『単語さえ暗記してれば得点できます。』みたいな問題を、大学側やセンター試験が用意するはずがありません。

 

暗記なんてものは当たり前にやった上で、大学側は文法を駆使して思考することができているかどうかを確認したいのです。

 

 

とは言っても、これまた英語と同じで、覚えるべき文法は限られていますし、文法を学ぶのに必要な時間は約10~15時間(ただしマンツーマン指導の場合)、その覚えた知識を一人で使えるようになるのに必要な演習時間はその10倍の約100時間程度。

 

これだけあれば、センター試験で満点取れます。

 

そう考えると、高校3年生の夏休みから始めても充分に間に合うはずなのですが、それはそれまでに他のやるべきことを終わらせていた場合に限ります。

 

優先順位で行けば、やはり英語や数学の方が圧倒的に高いわけで、古文や漢文よりも比較にならないほど時間がかかるこの2教科を、ある程度3年生の夏休みまでに片づけていることが最低条件です。

 

英語や数学などの重たい教科の土台もできていないのに、『山口が古文や漢文は3年生の夏休みからでも間に合うって言っていたから大丈夫!』などと勘違いをしないように!

 

 

・・・、また話がそれかけてしまったので、話を戻します。

 

 

古文でやるべきことは、まず『動詞の9活用を完全に覚えること』です。

 

『理解』ではないですよ??

 

ひたすら丸暗記するだけです。

 

単純に覚えるだけなら、これを覚えるのにかかる時間は『1時間程度』です。

 

9つの活用とは、みなさんも聞いたことがあるでしょう『四段活用』『上一段活用』『下一段活用』『上二段活用』『下二段活用』の5つの正格活用、『カ行変格活用』『サ行変格活用』『ナ行変格活用』『ラ行変格活用』の4つの変格活用のことで、これらを丸暗記してしまいましょう。

 

 

・・・ここで多分(なんでそんなの覚えないといけないの??)という疑問が湧いてくると思いますが、理由はただ一つ、よくみなさんも耳にするでしょう『助動詞』の単元で必ず必要になる知識だからです。

 

古文の文章を構成している単語の実に50%近くを助動詞がしめていて、その接続と活用により文章の意味が変わってしまうので、『助動詞の活用をマスターすること』イコール『古文の文章を読解すること』となります。

 

そして、『まし(反実仮想)』『じ(打消推量、打消意志)』『き(直接経験の過去)』などの一部の例外を除けば、ほとんどの助動詞は動詞と同じ活用をするため、まずは簡単な『動詞の活用』を完璧にマスターして、それを『助動詞の活用』に応用していきたいのです。

 

もちろん、形容詞の本活用と補助活用、係り結びの法則など、他にも覚えるべきものはありますが、それは末節枝葉の知識であり、きちんと学習するならば30分ほどで理解できるはずです。

 

 

とにかく古文の学習は『古文単語を覚える』『動詞の活用をマスターし、』『それを助動詞の活用に応用、接続をマスターする』『已然形や敬語から、省略されている主語を補完できるようにする』この3点に集約されています。

 

 

そしてこれらは、助動詞の接続などを除けば、90%暗記です

 

・・・とは言っても、古文がニガテなみなさんにとってはとても不安だと思います。

 

 

だから動詞の活用をマスターしたら、次はあれこれと悩まずに、とにかく『27個の助動詞』を一旦丸暗記してください!

 

『る らる す さす しむ ず む むず まし じ まほし(未然形接続 11個)』『き けり つ ぬ たり けむ たし(連用形接続 7個)』『らむ らし めり べし まじ なり(終止形接続 6個)』『なり たり り(特殊 3個)』

 

疑うことなく、とりあえずこれを声に出して、30分ほどで暗記してください。

 

なお、上のものは山口が勝手に覚えやすい語順に並べ替えているので、みなさんも自分の覚えやすいように入れ替えてもらってOKです。

 

 

みなさんにやってほしくない、よく見かける学習法は、『助動詞の意味と活用を同時に覚えること』です。

 

もちろん、最終的には『助動詞の意味も活用も覚える』のですが、古文がニガテなのにいきなりそんな大変なことを最初からやろうとすると、100%挫折します(高校時代の山口がそうでした)。

 

みなさんの学習の基盤は、やはり『英語や数学』であって、古文や漢文などは何とか隙間時間をやりくりしながら進めていかなければなりません(高校の古文、漢文の先生!ごめんなさい!)。

 

ですからまずは小さな成功体験を得るために、とりあえず有無を言わさず『27個の助動詞』を一遍通り覚えてください

 

27個の平仮名を覚えるだけですよ??

 

多分冗談抜きで、それだけなら30分もかかりません。

 

活用や意味も覚えるならば、30分ではとても覚えられませんが、それは演習をこなしながら知識を少しずつ増やしていけばいいだけです。

 

とにかく信じて『9つの動詞を全て活用できるようにする!』『27個の助動詞をとにかくただ暗記してみる』、何から手をつければいいのか分からなければ、とりあえずこの2つを実践してみてください!

 

あ・・・もちろん、古文単語はしっかりと覚えましょうね!

 

 

 

 

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