かくも美しい英語の文章(IQ200の天才が書いた英文)、そして単語帳は”LEAP”だけで充分ですよ!(その2)

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教室長ブログ

【英単語帳はLEAPだけで充分ですよ!】


先日以下の文章の質問を頂戴しました。

おぉ…これ、わしの母校の過去問ですやん!


問題となったのは、”his father was no longer able to tend to his hives”という箇所ですね。


多くの高校生が、『tend to do = ~する傾向がある』についてはご存知だと思われますが、『tend to 名詞』となると一気に認知度は下がります。


なお、これはただ覚えるだけなのですが、『tend to 名詞=名詞の世話をする』という意味があります。


これはもう覚えるだけですね。





ちなみに、多くの高校生がバイブルと崇めている『鉄壁』にはこの用法は載っておりません。


ここで山口が言いたいのは、『LEAPが優れていて、鉄壁が不十分』ということではありません。


当然逆に、『鉄壁には載っているけど、LEAPには載っていない単語やイディオム』だってあります。


私が言いたいのは、『鉄壁に手を出す前に、LEAPを完璧に終わらせましょう』ということです。


もちろん、欲を言えば、鉄壁どころか英検準1級や1級の単語まで網羅できた方がいいに決まっています。


しかしながら、時間が限られていて、英語以外の教科も頑張らなければいけない高校生のみなさんに、そんな余裕があるはずがありません。


だからとにかく、『LEAPを完璧にすること』を最優先にしてください(※もちろん、ターゲット1900やシス単でもOKです)。



なお余談ですが、全員に聞いたわけではありませんが、高校2年生では唯一、岡高学年1位(英語)の塾生だけが即答してくれました。



なんでも先日受験した駿台模試で出題されたのだそうで・・・。



というわけで、みなさんもしっかりとテスト直しやってくださいね!



個人的な意見ですが、テスト直しをしっかりとやるかやらないかで、第一志望の合否は決まると思っています。


テストはみなさんが今抱えている弱点や知らない知識を炙り出してくれて、それを復習する機会を与えてくれているのですから。



なお、さらに余談の余談ですが、『hives』という単語は『蜂の巣』という意味です。


私はもちろん知ってはいたのですが、そのきっかけはこちらです。




そうなんですね~、自分『プーさん』ばりにハチミツ大好きなのですが、中国産だけは絶対に買いません!


そんなわけでハチミツはいつも、西尾市の養蜂場『びーはいぶ』さんで買わせていただいております。



そう、この『はいぶ』は”hive”のことなんですね。


みなさんもついでに、この機会に覚えてしまってください!






【英語の文構造はこんなにも美しい(IQ200の天才が書いた英文)】

記述模試で京大B判定が出てしまった塾生の指導用に、今山口はひぃひぃ言いながら、彼の指導に値する英文を探し求めております(※なお、難易の傾向はあるかもしれませんが、京大の英語は日本で一番難しいと言われております)。




そんな山口が最近巡り会った文章がこちらです!


But I have thought that in an age in which education, and its improvement, are the subject of more, if not of profounder study than at any former period of English history, it may be useful that there should be some record of an education which was unusual and remarkable, and which, whatever else it may have done, has proved how much more than is commonly supposed may be taught, and well taught, in those early years which, in the common modes of what is called instruction, are little better than wasted.


吐きそう!


見てるだけで吐きそうです!!(なんとこれで一つの文章になっております)


しかし恐ろしいことに、一文でこれだけ長くなっているにもかかわらず、なんと最初から最後まで、文法的には全く破綻することなくまとまっているのです。




あ、逆に見づらいかもしれませんね。


山口の直訳と試訳は以下の通りとなります。


(山口の試訳)

『しかしながら、教育やその改善がイギリスの歴史上これまでよりも深く…とまでは言えないかもしれないが、しっかりと教育のテーマが研究されている昨今において、異例とも言える注目に値する教育、そして一般的な、いわゆる教育では無駄にされていると言っても過言ではない幼少期において、私たちが考えている以上にどれだけたくさんのことを(子どもたちに)教えることができるのか、それもよりしっかりと教え込むことができるのかを証明した教育の記録があれば有益であろうと私は考えた。』






このたった一つの文章を精読し、文法的な理解を100%にするのに、控えめに言って3時間以上の時間がかかりました。



相変わらずの自分の凡才ぶりに呆れるばかりですが、それでもそれこそが自分の強みでもあると思っています。


なお、この英文を実際に彼に説明するのに、おそらくは15分程度しかかからないはずです。



でも、それがいい!


完全な理解に4時間かかるものを15分程度で伝えられるならば、こんなにいいことはありません。



それにしても、このレベルの英文読解が大学入試に必要なのかというと、『まったく必要ではありません』。


この英文ですが、『ジョン・スチュアート・ミル』という200年近く前の哲学者が書いた文章でして、一説によれば彼のIQは200(本当かうそかは分かりませんが、歴史上5位とのことです)あったと言われています。



当然、大学受験レベルで出題されることはまずありませんし、もちろん、対策する必要もありません。



しかし、この文章を理解し、何度も何度も向き合うならば・・・、あえて言わせていただきますが、『大学受験程度の英語で困ることはない』と自信を持って言えます。



それにこのミルの文章、別に英文法が破綻しているわけではありません。


私たちが高校で学ぶ英文法で、きちんと解決するんです(ただ、難易度が桁違いというだけです)。



まあそんなわけで、昨日は4時間もかけてこの英文と格闘しておりましたが・・・、いや~めちゃくちゃ達成感です!


自分で書いておきながらなんですが、この完成した自分の和訳を見て、我ながら感動してしまいました。



そして今ここで学ばせてもらったことが、彼の指導だけではなく、これから山口の指導を受けてくれる塾生の指導にも間違いなく反映されていきます。




だから本当にありがたい、ものすごくありがたいですね。



私自身、塾生のみなさまから学びの機会をいただけて、本当に感謝感謝の毎日です。

追記:しつこいようですが、英語以前に日本語の文章をたくさん読んで、自分自身で書いてください。


日本語が不十分なのに、異言語である英語を理解できるわけがありません。


仮に今回のミルの文章、英語的に理解ができたのだとしても、日本語が不十分であればきちんとした和訳を書き出すことは不可能だと思われます。

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