一発逆転はある(ただし本気で頑張った受験生限定)
ショーーーーーック!!!!!
・・・。
昨日入魂のブログを書いていたのですが、まさかの3,000字を超えたあたりでパソコンがフリーズ!!!
フリーーーーーーズァーーーーーッ!!!
あ、すみませんおじさん世代で・・・。
ほとんどのみなさんは分かりませんよね。
しょうもない話はさておきまして、タイトルの通りです。
去年『偏差値40から一発逆転』した元塾生の女の子の話を、魂を込めてタイピングしていたのですが、消滅してしまいましたので今書き直しているところです。
さすがに昨日はショックすぎて、もう一度書く気にはなりませんでしたね・・・。
さて、またパソコンが固まってしまっても困りますので、簡潔に結論から!
・入塾したのは高校3年生の6月
・西尾高校生、学年でも順位はほとんどビリ、偏差値は40ほど
・英語が大の苦手、得意の日本史で偏差値を稼いでおり、英語の偏差値は30前後
・最終的に愛知大学に合格(ただし前期日程は全敗。後期日程で逆転合格)
あ、もちろんブログで紹介させていただくにあたり、きちんと彼女の許可はいただいておりますのであしからず。
その合格の証がこれです。
あなたこれ・・・、入学金振込用紙やないかーい!!!
『すみません、慌ててたんで間違えてこれ持ってきちゃいました。』
なるほど・・・、でもこれは逆に良かったかもしれない。
この振込用紙の期限を見てみましょう。
【3月17日】と書いてます。
そうなんです、彼女の合格が決まったのは本当に最後の最後、西尾高校の卒業式も終わった後だったんですね。
ちなみにもちろん愛知大学は前期でも受験していましたが、不合格でした(後期で受験しているので当たり前なのですが)。
先にも書きましたが、入塾の時点で英語の偏差値は30前後。
西高生なのに・・・?と思われるかもしれませんが、西高でも序列は生まれます。
授業についていけなくなれば、当然偏差値は厳しい数字が出ます。
さてそんな彼女ですが、『当塾のマンツーマン指導で、トントン拍子に成績が上がり・・・』と言いたいところなのですが、全く上がりませんでした。
そりゃそうです。
何せ入塾時点で英文法や長文読解はもちろんですが、ターゲットの1ページ目の単語もほとんど答えられない状態だったのですから。
入塾時の面談で本人とお父さんにこう伝えました。
『マンツーマン指導は週2で、夏と冬の講習は取っていただくことになると思います。後は毎日一番最初に教室に来て、一番最後に帰ってください。』
かくして彼女はそれを本当に実行したのでした。
しかしながら9月になっても10月になっても・・・ついにセンタープレでもほとんど偏差値は変わりませんでした。
ただ、厳しいけれども合格はするだろうなと思っていました。
なぜならば本人が本当に努力をしていたから。
それまでに誤った学習法で勉強し続けていたため、正しい学習法に矯正して、なおかつ数か月で受験レベルに持っていく必要があったので大変なものになることは分かってはいましたが、それは本人の努力次第で何とでもなります。
とは言っても・・・当の本人は本当にきつかったと思います。
何せそれまでの学習法を180度変えて、言われた通りに毎日『8時間以上勉強』しているのに、成績が上がるどころか変わらないのですから。
当たり前の話ですが、高校3年生の夏以降なんて偏差値はほぼ上がりません。
下がることはあっても、簡単に上がることはないのです。
理由は簡単で、『周りの受験生も死に物狂いで勉強しているから』です。
偏差値というものは相対評価ですので、当事者の努力だけで結果が出るわけではありません。
本人が90点を取っても、周りが全員それ以上の点数を取れば、偏差値は50以下になるのです。
この時期なんてあまねく例外なく、全受験生が追い込んでくるので、ちょっとやそっとの努力では偏差値は上がらないのです。
ただだからと言って、やらなくていい理由にはなりませんよね。
そう、だったら『周りの受験生以上にやる』しかないのです。
これしかない。
よく受験勉強の話になると『量ではなくて質が大事』みたいな話になりますが、そんなことは当たり前の話です。
残念ながら事ここに至り、目標に対して厳しい結果が出ているのであれば、『質も量も追及』しなければならないのです。
『量より質』なんて言っていいのは、中学1年生の頃から、コツコツと毎日3時間ずつ勉強してきて、学校の授業などで分からないことがあれば、その日のうちに解決してきた受験生だけです。
そしてそんな彼らと同じ土俵に立って戦おうとするならば、今みなさんがやりたいことは諦めて頑張らなければなりません。
そりゃそうでしょう。
まじめに5,000時間以上の時間(1日3時間×365日×5年間=5,475時間)を積み上げて学習してきた連中と同じものを、たったの数か月で得ようなんて・・・、そんなたやすい努力で手に入るはずがない。
正直言うと、やりたくなければやらなくても構わないと思っています。
ただ、その上で出た結果は甘んじて受け入れなければなりません。
『○○大学に行きたい!』
『○○大学にだけは行きたくない・・・。』
そんなこと、みんな同じことを考えるんです。
それを決めるのは、本人がどれだけ頑張ったかしかありません。
話を戻しましょう。
かくして彼女はセンター試験本番を迎えましたが、センターの得点率は50%に到達しませんでした。
それでもやることは変わりません。
最後の最後まで、塾に通い続けてラストの時間まで勉強し続けるだけです。
今思い出しましたが、山口が『毎日塾に来てね』と言ったのは入塾面談の時だけですね。
それ以来、本当に一日も休むことなく、センター試験の日も、私立の入試当日も、それこそ西高の卒業式が終わった後も、この後期日程の合格発表の日まで教室に通い続けてくれました。
その結果、最後の最後に『合格最低点79%』という、後期日程の狭き門を突破するに至ったのです(愛知大学HPより)。
こればかりは神のみぞ知るところですが、もしも一日でも、彼女がサボったりしていたらこの結果は出なかっただろうと思っています。
人間は基本的に弱い生き物、少しでもサボればそれが慢性化してしまいますし、目標を下げればあとは転げ落ちるように成績も下がっていくのです。
高い目標を持ち続け、やりたいことも我慢して勉強し続けるのは本当に大変なことだと思います。
でも君の目標のためでしょう??
学校の先生や両親、君の友人の目標ではないんです。
だったら君が頑張らなくてどうするの??
センター試験本番まであと残り三か月と少し。
長い人生のたったの三か月程度です。
テレビも動画も、ゲームや漫画、友人や恋愛なんかもとりあえず我慢して勉強漬けになってほしいなと思います。
さて、そんな彼女ですが、きっと大学生活を楽しんでくれていると思います。
この合格通知ならぬ、入学金振込用紙を持ってきてくれた日、『今から家族で焼肉食べに行くんです。短い間でしたがありがとうございました。』と言って帰っていきました。
センター試験でも、2月の本試験でも結果が出ず、お友達が一人、また一人と塾に来なくなり、卒業式を終えた後も塾に通い続けたのは本当に辛かったでしょう。
しかしそれがあったから、最後の最後に大逆転があったのです。
受験は相対評価、まぐれ当たりなんてありません。
4択のマークで、まぐれで80%正解するなんてことは、天文学的確率でしか起こりません。
というか、起こりません。
月並みですが、最後の最後まで、諦めずに頑張ってくださいね!